【2026年最新】クラウド会計ソフト3社比較|freee・マネーフォワード・弥生どれを選ぶ?個人事業主向け完全ガイド

【PR】本記事には広告が含まれています

開業準備を進めるなかで、「確定申告用の会計ソフトって、結局どれを選べばいいんだろう?」「freee・マネーフォワード・弥生の3社をよく目にするけど、料金も機能も違いすぎて比較が追いつかない……」と悩んでいませんか?

調べてみると、個人事業主向けのクラウド会計ソフトはこの3社でシェアの大半を占めている状況で、どれも公式サイトに「初心者に優しい」「自動仕訳で簡単」と書いてあります。ただ実際は、プラン構成も料金も機能の強みもバラバラで、「自分にはどれが一番合うのか」を判断するのは想像以上に大変です。

この記事では、freee会計・マネーフォワードクラウド確定申告・やよいの青色申告オンラインの3社を、料金・機能・使いやすさの3軸でフラットに比較しました。料金比較表・機能比較表・タイプ別早見表に加え、個人事業主と一人法人の2パターンで年間コストもシミュレーションしています。簿記知識ゼロの方から経理経験者まで、自分の事業に合った1社が見つかる構成です。

僕自身、開業準備のなかで会計ソフト選びに悩んで各社の公式サイトを1つずつ調べて整理した内容であり、実際にサービスを契約して使い込んだレビューではありません。「調べてみたらこうだった」というスタンスで、メリットだけでなくデメリットも正直にまとめています。なお、勘定奉行・PCA・TKCといった中堅〜大企業向けの会計システムは本記事の対象外です。

※本記事の情報収集および整理にはAIを活用しています。
※掲載情報は2026年4月時点の各社公式サイトに基づきます。最新の料金・キャンペーン内容は必ず公式サイトでご確認ください。

会計ソフト以外の開業準備全体を確認したい方は、こちらの記事で全体像を整理しています。

目次

結論|クラウド会計ソフト3社のタイプ別おすすめ早見表

詳しい比較の前に、結論を先出しします。「長い記事を最後まで読む時間がない」という方は、まずこの早見表で自分に近いタイプをチェックしてみてください。

調べた結果をざっくり整理すると、3社にはそれぞれ明確な「得意分野」があり、どれか1社が絶対的な正解というわけではありません。freeeは簿記知識ゼロの初心者向け、マネーフォワードは連携機能と経理経験者向け、弥生はコスト重視の初年度キャンペーンと老舗の安心感。自分の事業スタイルとスキルに合う1社を選ぶのが正解です。

あなたのタイプおすすめソフト初年度コスト目安(税込・年払い)選ぶ理由
簿記知識ゼロ・確定申告が初めてfreee会計約12,936円〜質問に答えるだけで申告まで完結する独自UI
連携重視・複数口座を使い分けるマネーフォワードクラウド約11,880円〜2,300以上の銀行・カード連携数で自動仕訳が強い
とにかくコストを抑えたいやよいの青色申告オンライン12,980円(初年度0円キャンペーンあり)セルフプラン初年度無料+老舗の電話サポート
法人成り直後の一人社長freee会計 or MFクラウド約39,336円〜法人プランの機能差で選ぶ(後述)

※税込換算・年払いベースの目安です。freee・マネーフォワードは公式サイトの税抜表記を10%換算した概算値、弥生は公式サイトの税込表記そのままです。2026年4月時点の各社公式サイトに基づきます。通常料金やキャンペーン有無は各社の最新情報をご確認ください。

簿記知識ゼロの初心者ならfreee会計

「借方・貸方って何?」「複式簿記ってどうやるの?」というレベルから始める方には、freee会計が最も相性のよい選択肢です。公式サイトによると、freeeは「簿記からの解放」をコンセプトにしており、質問形式で取引を入力していけば自動で複式簿記の仕訳が作成される仕組みになっています。詳しくはfreeeの個別解説セクションで整理します。

連携機能とコスパ重視ならマネーフォワードクラウド

銀行口座・クレジットカード・電子マネー・ECサイトなど、お金の出入りを複数チャネルで管理している方には、マネーフォワードクラウドが有力な候補になります。公式サイトによると、連携可能な金融機関・サービスは2,300以上で、個人事業主向けクラウド会計ソフトの中でトップクラスの連携数です。経理経験者や簿記の知識がある方にも支持されています。

とにかくコストを抑えたいなら弥生(やよいの青色申告オンライン)

「開業直後はとにかく固定費を抑えたい」「2年目以降の料金は事業が軌道に乗ってから考えたい」という方には、弥生のやよいの青色申告オンラインが選択肢に入ります。公式サイトによると、セルフプランは初年度無償キャンペーンを実施している期間があり、タイミングが合えば1年目のコストを0円に抑えることも可能です。

老舗ブランドの安心感と電話サポート(ベーシックプラン以上)も、初めての確定申告で不安な方には心強いポイントです。

法人成り直後・小規模法人なら3社のどれを選ぶべきか

副軸の読者として、法人成り直後の一人社長・小規模法人の方にも触れておきます。法人向けプランは個人事業主向けとは料金体系が異なり、freeeは「ひとり法人プラン」、マネーフォワードは「スモールビジネスプラン」、弥生は「弥生会計 Next」というように、それぞれ別ラインナップが用意されています。

基本的には個人事業主時代に使っていたソフトをそのまま法人版に移行するのが自然ですが、これから新規で選ぶ方は「役員報酬・社会保険料の仕訳」「決算書作成の自動化」「e-Taxでの法人税申告連携」の3点を軸に比較してみてください。法人版の詳細は本記事の後半セクションで改めて整理します。

なお、法人成り後の銀行口座の選び方は本記事の対象外です。別記事で整理する予定なので、公開次第ご案内します。

そもそもクラウド会計ソフトとは|インストール型との違いと選ばれる理由

3社の比較に入る前に、「そもそもクラウド会計ソフトって何?」「昔ながらのインストール型とは何が違うの?」という基礎を整理しておきましょう。ここを押さえておかないと、比較表を見ても「なぜこの機能が重要なのか」がピンと来ないまま選ぶことになってしまいます。

結論を先に言うと、『これから新規で会計ソフトを導入するなら、クラウド型を選んでおけばまず間違いありません。』インストール型には昔からの根強いユーザーもいますが、個人事業主・フリーランスが新規で始める場合のメリットは、ほぼクラウド型に集約されています。

クラウド会計ソフトの基本的な仕組み

クラウド会計ソフトは、インターネット経由でブラウザやスマホアプリから利用する会計ソフトです。ソフト本体はサービス提供会社のサーバー上にあり、利用者はID・パスワードでログインして帳簿付けや確定申告書の作成を行います。

仕組みをもう少し噛み砕くと、以下のような特徴があります。

  • データはクラウド上に保存される:自分のパソコンの中ではなく、サービス会社のサーバーに暗号化して保存されるため、パソコンが壊れてもデータは無事です
  • 複数の端末から同じデータにアクセスできる:自宅のPC・外出先のスマホ・カフェのタブレットなど、どこからでも同じ帳簿を編集できます
  • 税制改正に自動対応:インボイス制度や電子帳簿保存法などの法改正があっても、サービス会社側で自動アップデートされるため、利用者は何もしなくてOKです
  • 銀行・カード連携で自動仕訳:銀行口座やクレジットカードとAPI連携することで、明細を自動取得して仕訳候補を提案してくれます

この「自動仕訳」の機能こそが、クラウド会計ソフトが短期間で個人事業主のデファクトスタンダードになった最大の理由です。従来のインストール型では、レシートや明細を1件ずつ手入力する必要があったため、月の仕訳件数が多いほど経理作業に時間を取られていました。

インストール型とクラウド型の違い|どちらを選ぶべきか

ここまでの違いを1つの表で整理しました。

比較項目クラウド型インストール型
初期費用基本0円ソフト本体の購入代金(1〜3万円程度)
月額・年額費用月額980円〜3,000円程度年額保守サポート料(任意)
データ保管場所サービス会社のサーバー自分のパソコン
法改正への対応自動アップデート最新版を買い直し or サポート加入が必要
利用できる端末PC・スマホ・タブレット基本はWindows PCのみ(一部Mac対応)
銀行・カード連携標準装備プランによる
複数人での同時利用可能基本不可(ソフトの仕組み上)
バックアップ自動手動

※2026年4月時点の一般的な傾向を整理したものです。各製品の詳細仕様は公式サイトでご確認ください。

この表を見ると、コスト・機能・利便性のどれを取ってもクラウド型に軍配が上がることが分かります。特に「パソコンが壊れてもデータが無事」「Macでも使える」「スマホからレシート撮影で仕訳できる」という3点は、インストール型では実現しにくい特徴です。

ただし、インストール型を選ぶ理由がゼロというわけではありません。「毎月のランニングコストをゼロにしたい」「インターネットが不安定な環境で使いたい」「すでに長年使い慣れたインストール型ソフトから移行したくない」といったケースでは、インストール型を選ぶ選択肢もあります。

ちなみに弥生は、クラウド型の「やよいの青色申告オンライン」とインストール型の「やよいの青色申告 26」の両方を提供しているため、どうしてもインストール型が必要な場合は弥生が選択肢になります。

個人事業主・フリーランスの間でクラウド型シェアが拡大している理由

調べてみると、クラウド会計ソフトは個人事業主・フリーランスの間で急速に普及しています。

MM総研の「クラウド会計ソフトの利用状況調査」(2025年3月末時点)によると、個人事業主向けクラウド会計ソフトのシェアは弥生が1位、以下freee・マネーフォワードと続く構図で、この3社で市場の大半を占めている状況です(出典:MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査」2025年3月末時点)。

シェアが拡大している背景を整理すると、以下の3つの要因が大きいと考えられます。

  • インボイス制度・電子帳簿保存法への対応:2023年10月のインボイス制度開始、2024年1月の電子帳簿保存法の完全義務化により、紙ベースや古いソフトでの対応が難しくなりました
  • 青色申告65万円控除の要件変更:65万円の特別控除を受けるには「e-Taxによる電子申告」または「電子帳簿保存」が必須となり、クラウド会計ソフトが事実上の標準になりました
  • スマホ完結の確定申告ニーズ:スマホ1台で帳簿付けから電子申告まで完結できる手軽さは、副業や開業直後の個人事業主のニーズにフィットしています

特に2つ目の「65万円控除の要件」は、個人事業主にとって非常に大きな影響があります。

国税庁の公式ページによると、青色申告特別控除55万円から65万円に10万円上乗せするには、複式簿記に加えて「e-Taxによる電子申告」または「優良な電子帳簿保存」のいずれかが必要です(出典:国税庁「No.2072 青色申告特別控除」)。この要件を満たすには、実質的にクラウド会計ソフトの利用がほぼ必須になっています。

なお、開業届の提出や青色申告承認申請書の手続きについては、本記事の対象外です。書き方や提出方法については、別記事で詳しく整理する予定です。

【→内部リンク:記事11「開業届の出し方を完全解説」(準備中)】

freee・マネーフォワード・弥生の3社が「3強」と呼ばれる理由|シェアと立ち位置

「クラウド会計ソフトって他にもたくさんあるのに、なんでこの3社だけ比較するの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。このセクションでは、個人事業主向けクラウド会計ソフト市場が実質的にこの3社の寡占状態になっている理由と、それぞれの立ち位置の違いを整理します。

結論から言うと、個人事業主向けのクラウド会計ソフトはこの3社でシェアの大半を占めており、他の選択肢を真剣に検討する必要はほぼありません。以下、MM総研のシェアデータをもとに、各社の立ち位置を見ていきます。

順位ソフト名主な強み想定ユーザー層
1位やよいの青色申告オンライン(弥生)老舗の安心感・初年度無料キャンペーン・電話サポート初めての青色申告・コスト重視
2位freee会計簿記知識ゼロでも使える独自UI・自動化特化経理初心者・確定申告が初めて
3位マネーフォワードクラウド確定申告2,300以上の連携数・簿記経験者に優しいUI経理経験者・複数口座を使い分ける人

※MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査」(2025年3月末時点)をもとに整理しました。シェアの順位は調査時点や集計方法により変動するため、最新データは公式発表をご確認ください。

シェアNo.1は弥生|老舗の安心感と無料プランで個人事業主に強い

個人事業主向けクラウド会計ソフトで現在シェア1位なのが、弥生株式会社の「やよいの青色申告オンライン」です。調べてみると、弥生は会計ソフトメーカーとして30年以上の歴史があり、デスクトップ版の「やよいの青色申告」時代から多くの個人事業主に愛用されてきた老舗ブランドです(出典:MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査」2025年3月末時点)。

弥生がシェア1位を維持している理由は、大きく3つあります。1つ目は、セルフプランの初年度無償キャンペーンです。タイミングが合えば1年目を完全無料で使える破格の条件で、「まず試してみたい」という開業直後のニーズに強くフィットしています。2つ目は、電話サポート(ベーシックプラン以上)の手厚さです。3つ目は、「やよいの白色申告オンライン」のフリープランが永年無料で使える点で、副業や少額所得の白色申告ユーザーの入り口として機能しています。

シェア2位はfreee|「簿記からの解放」を掲げた独自UIが特徴

freee会計は、2013年にサービスを開始した比較的新しいクラウド会計ソフトです。公式サイトによると、「スモールビジネスに携わるすべての人が、創造的な活動にフォーカスできるように」というミッションを掲げており、簿記の知識がなくても感覚的に使えるUI設計が最大の特徴です。

従来の会計ソフトは、利用者に「借方・貸方」「勘定科目」「仕訳」といった簿記の概念を理解してもらうことを前提にしていました。一方、freeeは「質問に答えていくと自動で仕訳ができる」というアプローチで、簿記の知識を前提にしない設計になっています。この思想の違いが、freeeを他社と差別化している最大のポイントです。

副業で開業した人や、経理未経験のフリーランスから支持されている理由もここにあります。

シェア3位はマネーフォワード|2,300以上の連携サービスで経理経験者に支持される

マネーフォワードクラウド確定申告は、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」で知られる株式会社マネーフォワードが提供する会計ソフトです。公式サイトによると、銀行・クレジットカード・電子マネー・ECサイトなど、連携可能な金融機関・サービス数は2,300以上で業界トップクラスで、多様なチャネルでお金の出入りがある事業者にとっては非常に便利な設計です。

マネーフォワードの特徴は、freeeのように簿記の概念を隠すのではなく、むしろ簿記を理解しているユーザーが効率的に作業できる方向に振り切っている点です。

仕訳入力の画面構成は従来の会計ソフトに近く、日商簿記3級以上の知識がある方なら直感的に操作できます。また、「クラウド請求書」「クラウド経費」「クラウド給与」など周辺サービスとの連携が強力で、事業規模が大きくなっても同じエコシステムで対応できる拡張性が魅力です。

大企業向けの勘定奉行・PCA・TKCを本記事で扱わない理由

会計ソフトを検索していると、「勘定奉行」「PCA会計」「TKC」といった名前を目にすることがあります。これらは中堅〜大企業向けの会計システムで、個人事業主が使うには機能過多でコストも割高なため、本記事の比較対象からは外しています。

簡単に整理すると、以下のような住み分けになっています。

  • 勘定奉行・PCA会計:従業員規模10〜100人程度の中小企業向け。初期費用10万円以上、月額も1〜3万円クラス
  • TKC:税理士事務所経由で導入する中堅企業向け。税理士監修前提のシステム
  • SAP・Oracle EBS:上場企業・グローバル企業向け。初期費用が数千万円〜

個人事業主・フリーランス・一人法人の規模であれば、これらのシステムを検討する必要はありません。本記事で紹介するfreee・マネーフォワード・弥生の3社から選べば、ほぼすべての個人事業主のニーズをカバーできると考えてください。

クラウド会計ソフト3社の料金比較|個人事業主向けプラン一覧

ここからが本記事のメインコンテンツです。freee・マネーフォワード・弥生の個人事業主向けプランを、公式サイトの情報をもとに整理しました。

最初にお伝えしておきたい前提があります。freeeとマネーフォワードは税抜表記、弥生は税込表記で公式サイトに記載されているため、単純比較には注意が必要です。

本記事の比較表は各社の公式表記に合わせつつ、横並びで比較できるように注釈で補足しています。また、初年度キャンペーンを除いた通常料金で統一しているため、実際にはキャンペーン適用で初年度料金が変わるケースがある点も踏まえて読み進めてください。

freee会計の料金プラン|個人事業主向け

freee会計の個人事業主向けプランは、2026年4月時点で「スターター」「スタンダード」「プレミアム」の3プランが基本ラインナップです。一般的な個人事業主が選ぶのは、このいずれかになります。

プラン名年払いの月額(税抜)年額(税抜)主な機能
スターター980円11,760円青色申告・白色申告対応/チャットサポート
スタンダード1,980円23,760円スターター+消費税申告・インボイス対応・レポート機能
プレミアム3,316円39,800円スタンダード+電話サポート・税務調査サポート補償

※2026年4月時点のfreee公式サイトに基づきます。月払いの場合は上記より割高になります。 ※「税務調査サポート補償」は、税務調査時にfreeeが税理士を無料で紹介し、最大30時間分の税理士立会い費用を補償するサービスです(プレミアムプラン契約者向け)。 ※このほか、仕訳・入力作業の代行までセットになった「入力おまかせプラン」も用意されています。料金は事業内容によって変動するため、希望する方は公式サイトで直接確認してみてください。(出典:freee公式サイト「個人事業主向け料金プラン」

調べてみて驚いたのが、スタータープランは消費税申告機能に対応していない点です。つまり、課税事業者(前々年の売上が1,000万円超、またはインボイス登録済み)の方は、実質的にスタンダードプラン以上を選ぶ必要があります。

インボイス登録した個人事業主は全員該当するため、開業直後からインボイス登録する方はスタンダードプランが実質的な最安となる点を押さえておきましょう。

マネーフォワードクラウド確定申告の料金プラン|個人事業主向け

マネーフォワードクラウド確定申告の個人事業主向けプランは、「パーソナルミニ」「パーソナル」「パーソナルプラス」の3プラン構成です。

プラン名年払いの月額(税抜)年額(税抜)主な機能
パーソナルミニ900円10,800円青色申告・白色申告対応/仕訳15件/月まで制限
パーソナル1,280円15,360円パーソナルミニ+消費税申告・インボイス対応・帳票CSVエクスポート
パーソナルプラス2,980円35,760円パーソナル+電話サポート(確定申告期のみ)

※2026年4月時点のマネーフォワード公式サイトに基づきます。月払いの場合は上記より割高になります。(出典:マネーフォワードクラウド公式サイト「個人事業主向け料金プラン」

マネーフォワードのポイントは、パーソナルミニの月額900円がfreeeスターターの980円より安いことと、パーソナルミニは月の仕訳件数が15件を超えるとアップグレードが必要になる点です。月15件というのは、取引がごく少ない副業規模の方なら収まりますが、本業として個人事業をやる方には窮屈です。freee同様、インボイス登録者はパーソナルプラン以上が実質的な最安になります。

また、マネーフォワードは基本料金の中に「クラウド請求書」「クラウド経費」「クラウド給与」など11種類の周辺サービスが含まれています。追加料金なしで請求書発行や経費精算までまとめて使える点は、他社にはない強みです。

やよいの青色申告オンライン・やよいの白色申告オンラインの料金プラン

弥生はfreee・マネーフォワードと異なり、税込表記で公式サイトに料金を記載しています。また、初年度無償キャンペーンが年間を通じて実施されていることが多く、通常料金と実際の支払額に大きな差が出るのが特徴です。

プラン名年額(税込・通常料金)初年度キャンペーン適用時主な機能
やよいの青色申告オンライン セルフ12,980円初年度0円基本機能・メール/チャットサポート
やよいの青色申告オンライン ベーシック25,080円初年度0円セルフ+電話サポート(年10回まで)
やよいの青色申告オンライン トータル43,650円初年度半額ベーシック+業務相談サポート
やよいの白色申告オンライン フリー0円永年無料白色申告専用・機能制限あり

※2026年4月時点の弥生公式サイトに基づきます。初年度無償キャンペーンは期間・条件が随時変動するため、最新の適用可否は公式サイトで必ずご確認ください。(出典:弥生公式サイト「やよいの青色申告オンライン料金プラン」

弥生の強みは、何と言っても「やよいの白色申告オンライン フリープラン」が永年無料という点です。白色申告で済む副業の方や、事業規模が小さい方にとっては、これ以上ない選択肢と言えます。また、青色申告で65万円控除を狙う方も、セルフプランの初年度無償キャンペーンを使えば1年目のコストを0円に抑えられる可能性があります。

ただし注意点として、弥生の通常料金(2年目以降)は他社と比べて安いわけではありません。セルフプラン年12,980円(税込)は、freeeスターター年11,760円(税抜=約12,936円税込)とほぼ同水準です。「弥生=安い」というイメージは、あくまで初年度無償キャンペーン込みの話である点は押さえておきましょう。

3社の年間トータルコスト比較|通常料金ベース

3社の基本プランを通常料金で並べると、以下のようになります(すべて税込換算、年払いベース)。

プランfreee会計マネーフォワードクラウドやよいの青色申告オンライン
最安プラン(年額・税込)スターター 約12,936円パーソナルミニ 約11,880円セルフ 12,980円
標準プラン(年額・税込)スタンダード 約26,136円パーソナル 約16,896円ベーシック 25,080円
上位プラン(年額・税込)プレミアム 約43,780円パーソナルプラス 約39,336円トータル 43,650円

※freee・マネーフォワードの税込金額は、公式サイトの税抜表記を10%換算したものです。2026年4月時点の公式サイト料金をもとに整理しました。弥生の初年度無償キャンペーンは含んでいません。

この表を見ると、通常料金ベースでは各社に大きな差はなく、機能差のほうが選定のポイントになることが分かります。特に標準プラン(インボイス対応あり)で比較すると、マネーフォワードのパーソナルプランが約16,896円と頭1つ抜けて安い結果になりました。コストだけで選ぶなら、通常料金ベースではマネーフォワードが有利と言えます。

ただし、初年度無償キャンペーンを使える場合は弥生が圧倒的に安くなります。また、freeeは料金面では最安ではないものの、「簿記知識ゼロでも使える」という独自価値があるため、単純な料金比較だけで判断するのは危険です。機能差については次のセクションで詳しく見ていきます。

クラウド会計ソフト3社の機能比較|自動仕訳・連携・サポート体制

料金だけ見れば3社に大きな差はないことが分かりました。このセクションでは、料金以外の判断軸=機能差を軸に3社を比較していきます。

結論を先に言うと、3社は「思想」が根本的に違うため、機能比較は単なるスペック表の読み比べではなく、自分の働き方に合う思想を選ぶ作業だと考えてください。freeeは「簿記を隠す」、マネーフォワードは「簿記経験者を効率化する」、弥生は「老舗の安心感で基本機能をカバーする」。どれを選んでも青色申告65万円控除は可能ですが、日々の使い心地は大きく変わります。

機能面での主要な違いを1つの表で整理しました。

比較項目freee会計マネーフォワードクラウドやよいの青色申告オンライン
自動仕訳の方式完全自動(質問形式)AI提案+承認制AI提案+承認制
銀行・カード連携数主要な銀行・カードに幅広く対応2,300以上主要な銀行・カードに幅広く対応
請求書機能標準搭載別サービス連携(無料)Misoca連携(別サービス)
スマホアプリiOS/Android対応・申告まで完結iOS/Android対応・申告まで完結iOS/Android対応・入力中心
Mac対応○(ブラウザ版)○(ブラウザ版)○(ブラウザ版)
インボイス対応スタンダード以上パーソナル以上全プラン
電子帳簿保存法対応○(スマート証憑管理)
e-Tax対応
電話サポートプレミアムのみパーソナルプラスのみ(あんしん電話サポート)ベーシック以上(年10回)
税理士連携freee認定アドバイザー制度公認メンバー制度弥生PAPネットワーク

※2026年4月時点の各社公式サイトに基づきます。連携数・機能範囲は随時アップデートされるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

自動仕訳の方式|freeeの「完全自動」vs MF・弥生の「AI提案+承認」

3社で最も思想の違いが出るのが、この自動仕訳の方式です。

freee会計は、取引の登録画面で「収入?支出?」「どこから入金された?」「何に使った?」といった質問に答えていく形式で、結果的に複式簿記の仕訳が自動生成されます。利用者は「借方・貸方」という概念を意識する必要がなく、簿記の知識ゼロでも確定申告まで到達できるのが最大の特徴です。

一方、マネーフォワードと弥生は、銀行・カードの明細をAIが読み取って仕訳候補を提案し、利用者がそれを確認して承認する方式です。従来の会計ソフトに近い操作感で、簿記の基礎知識があれば「この仕訳は間違っている」と判断して修正できるのがメリットです。

どちらが優れているかは、利用者の簿記知識によって答えが変わります。簿記3級すら勉強したことがない方にはfreeeの完全自動方式が楽ですが、逆に簿記を理解している経理経験者にとっては、freeeの独自UIが「なぜこの仕訳になったのか分からない」というストレスにつながるケースもあるようです。

銀行・カード連携数で比較

公式サイトで明示的に連携数を公表しているのは、3社の中ではマネーフォワードのみです。マネーフォワードクラウドは2,300以上の金融機関・サービスと連携可能で、個人事業主向けクラウド会計ソフトの中ではトップクラスの連携数を公表しています。

freeeと弥生は具体的な連携数こそ公式に明示していないものの、両社とも主要な都市銀行・ネット銀行・メガバンク系カード・主要な電子マネーには幅広く対応しています。一般的な個人事業主が使う金融機関であれば、3社のどれを選んでも実用上の問題はほぼないと考えてよいでしょう。

特にマネーフォワードが強いのは、ネット銀行・電子マネー・QRコード決済・ECサイトなど、近年増えているデジタルチャネルのカバー率です。お金の出入りを複数の新しいチャネルで管理している事業者にはマネーフォワードが有力と言えます。地方銀行や特殊な決済サービスを使っている方は、申込前に各社の公式サイトで対応状況を確認しておくと安心です。

請求書機能の比較|freee標準搭載vs MF別サービスvs 弥生はMisoca連携

確定申告ソフトに「請求書発行機能」がついているかどうかも、地味に重要なポイントです。

  • freee会計:請求書機能が標準搭載。同じソフト内で請求書発行→入金管理→仕訳までワンストップ
  • マネーフォワードクラウド:「クラウド請求書」という別サービスが基本料金に含まれる。連携して使える
  • やよいの青色申告オンライン:「Misoca(ミソカ)」という別ブランドの請求書サービスと連携可能。弥生アカウントで連携できる

調べてみて分かったのは、3社とも追加料金なしで請求書発行ができる設計になっている点です。請求書発行のニーズがあるなら、freeeは同一画面で完結する手軽さがあり、マネーフォワードと弥生はやや画面を行き来する必要があります。ただ実用上の差はそれほど大きくないため、ここを決め手にするほどの違いはないと言えます。

スマホアプリ・Mac対応の比較

スマホアプリについては、3社ともiOS/Android両対応で、基本的な帳簿付け・レシート撮影・確定申告書類の作成まで可能です。ただし細かい違いがあります。

freeeとマネーフォワードは、スマホアプリだけで確定申告書の作成からe-Tax送信まで完結できる設計になっています。一方、弥生のスマホアプリは日々の入力やレポート確認が中心で、確定申告書の作成・e-Tax送信はPC版での操作が基本となります。「スマホ1台で確定申告まで完結させたい」という方は、freeeかマネーフォワードを選ぶのが無難です。

Mac対応については、3社ともブラウザ版で動作するため問題ありません。昔のインストール型時代は「会計ソフト=Windows専用」という状況でしたが、クラウド型になってからはMacユーザーでも普通に使えるようになっています。

インボイス制度・電子帳簿保存法への対応状況

2023年10月から始まったインボイス制度と、2024年1月に完全義務化された電子帳簿保存法(電帳法)への対応状況は、3社とも基本的にカバーしています。ただしプランによって対応範囲が変わる点に注意が必要です。

  • freee会計:インボイス対応はスタンダードプラン以上。スタータープランでは消費税申告そのものができない
  • マネーフォワードクラウド:インボイス対応はパーソナルプラン以上。パーソナルミニでは消費税申告不可
  • やよいの青色申告オンライン:全プランでインボイス・電子帳簿保存法に対応

つまり、インボイス登録した個人事業主は、freee・マネーフォワードの最安プランは実質的に選択肢から外れることになります。開業と同時にインボイス登録する予定の方は、この点を踏まえて料金を再計算しておきましょう。

サポート体制の比較|電話・チャット・税理士相談

最後にサポート体制です。電話サポートの有無は、会計ソフト初心者にとって重要な判断材料になります。

  • freee会計:電話サポートはプレミアムプラン(年39,800円税抜)以上でのみ利用可能
  • マネーフォワードクラウド:「あんしん電話サポート」はパーソナルプラスプラン(年35,760円税抜)でのみ利用可能
  • やよいの青色申告オンライン:電話サポートはベーシックプラン(年25,080円税込)から利用可能(年10回まで)

電話サポートのコストパフォーマンスでは、弥生のベーシックプランが3社で最安です。「分からないことがあったら電話で聞きたい」という方は、弥生のベーシックプランが最も手頃な選択肢になります。freee・マネーフォワードで電話サポートを受けようとすると、最上位プランが必要になり年4万円近いコストがかかる点は押さえておきましょう。

なお、税理士との連携機能は3社とも用意されており、認定された税理士を検索して相談・顧問契約につなげる仕組みがあります。「自力で会計ソフトを使うのが不安」という方は、ソフトの選択と並行して税理士探しも検討してみるとよいでしょう。税理士との付き合い方については後半のFAQセクションで詳しく触れます。

クラウド会計ソフト3社の個別レビュー|各社の強みと弱み

比較表だけでは伝わらない各社の「人格」を、個別レビュー形式で整理します。メリットだけでなくデメリットも正直に書いているので、自分の事業スタイルに照らし合わせて読んでみてください。改めてですが、僕自身は3社のどれかを契約して使い込んだわけではなく、各社の公式サイトと公開されている情報を調べて整理した内容です。

freee会計|簿記知識ゼロでも確定申告まで完結する自動化特化型

freee会計は、freee株式会社が提供するクラウド会計ソフトです。公式サイトによると、「スモールビジネスに携わるすべての人が、創造的な活動にフォーカスできるように」というミッションのもと、簿記の知識がなくても使える独自UIを最大の特徴として設計されています。

freee会計のメリットを整理すると、以下のとおりです。

  • 簿記知識ゼロでも申告まで完結できる:「何に使った?」「どこから入金された?」という質問に答えていくだけで自動仕訳が作成され、確定申告書まで一気通貫で作成できます
  • 請求書・経費精算が標準搭載:同じソフト内で請求書発行から入金管理、仕訳登録まで完結できます
  • スマホアプリで確定申告まで完結:iOS/Android対応で、レシート撮影からe-Tax送信まで全てスマホで完結できる設計です
  • 税理士連携が充実:freee認定アドバイザー制度により、freeeに慣れた税理士を検索して相談できます
  • 30日間の無料お試しが可能:クレジットカード登録なしで全機能を試せるため、契約前に操作感を確認できます

一方で、調べていて気になったデメリットもあります。

  • スタータープランでは消費税申告ができない:インボイス登録した課税事業者は実質的にスタンダードプラン以上が必須で、料金的なメリットが薄れます
  • 独自UIに慣れが必要:簿記の基礎知識がある経理経験者ほど「なぜこの仕訳になったのか分かりにくい」と感じるケースがあるようです
  • 他社と比べてやや割高:スタンダードプラン年23,760円(税抜)は、マネーフォワードのパーソナルプラン年15,360円(税抜)より高めです

こんな個人事業主におすすめ:簿記を勉強したことがない初心者、確定申告が初めての方、スマホ中心で作業したい方、請求書発行も1つのソフトで完結させたい方

簿記の知識がなくても安心【freee会計】

マネーフォワードクラウド|連携数最多・経理経験者向けの統合型

マネーフォワードクラウド確定申告は、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド会計ソフトです。公式サイトによると、銀行・クレジットカード・電子マネーなど2,300以上のサービスと連携可能で、個人事業主向けクラウド会計ソフトの中ではトップクラスの連携数を誇ります。

マネーフォワードクラウドのメリットは以下のとおりです。

  • 連携数が業界トップクラスの2,300以上:金融機関・サービスとの連携数を3社の中で唯一明示しており、複数口座・複数カードを使い分けている事業者でも漏れなく自動仕訳できます
  • 基本料金に11サービスが含まれる:クラウド請求書・クラウド経費・クラウド給与など、バックオフィス全体をカバーするサービスが追加料金なしで利用できます
  • 簿記経験者に優しい画面構成:従来の会計ソフトに近いUIで、簿記3級以上の知識がある方ならスムーズに操作できます
  • 料金が3社で最安クラス:パーソナルプラン年15,360円(税抜)はインボイス対応プランとして3社の中で最安です
  • 1か月の無料トライアルが可能:クレジットカード登録不要で試せるため、契約前に使い勝手を確認できます

一方で、デメリットも正直に書いておきます。

  • パーソナルミニは月15件までの制限:仕訳件数が月16件以上になるとアップグレードが必要で、本業レベルの個人事業主には窮屈です
  • 簿記知識ゼロだとUIに戸惑う可能性:freeeのような完全自動ではなく、仕訳候補を自分で承認する方式のため、ある程度の簿記理解があったほうがスムーズです
  • 電話サポートは最上位プランのみ:「あんしん電話サポート」はパーソナルプラスプラン(年35,760円税抜)でのみ利用可能で、下位プランではメール・チャットサポートのみとなります

こんな個人事業主におすすめ:簿記の基礎知識がある方、複数の銀行・カード・電子マネーを使い分けている方、バックオフィス全体を1つのエコシステムで統合したい方、料金を抑えつつインボイス対応したい方

マネーフォワード クラウド

弥生(やよいの青色申告オンライン)|老舗の安心感とコスト最強

やよいの青色申告オンラインは、弥生株式会社が提供するクラウド型の青色申告ソフトです。調べてみると、弥生は1987年創業の老舗会計ソフトメーカーで、デスクトップ版の「やよいの青色申告」時代から個人事業主に愛用されてきた歴史があります。MM総研の調査では個人事業主向けクラウド会計ソフトのシェア1位を継続しており、ブランドの安心感は3社でトップです。

やよいの青色申告オンラインのメリットを整理します。

  • 初年度無償キャンペーンが最大の強み:セルフプラン・ベーシックプランは初年度0円で利用できるキャンペーンが実施されており、1年目のコストを劇的に抑えられます
  • やよいの白色申告オンライン フリープランが永年無料:白色申告で済む副業レベルの方なら、永年無料で使い続けられます
  • 電話サポートのコスパが最強:ベーシックプラン年25,080円(税込)から電話サポートが利用可能で、これは3社の中で最安です
  • 老舗ならではの安心感:会計ソフトメーカーとして30年以上の実績があり、サポート体制・税制改正対応・信頼性すべてで高水準です
  • 最大2か月の無料体験プランあり:キャンペーンとは別に、機能を試せる無料体験プランも用意されています

一方、デメリットも正直に書いておきます。

  • スマホアプリで確定申告まで完結できない:スマホアプリは日々の入力中心で、確定申告書作成やe-Tax送信はPC版での操作が基本となります
  • UIがやや古め:freee・マネーフォワードと比べると、デザインや操作感は一世代前の印象を受けます(実用上の問題はありません)
  • 2年目以降の通常料金は安くない:キャンペーンを除けばセルフプラン年12,980円(税込)で、freee・マネーフォワードの最安プランと大差ありません
  • 請求書機能は別サービス(Misoca)連携:同一画面で完結しないため、請求書発行を頻繁に行う方はやや手間です

こんな個人事業主におすすめ:初めての青色申告で電話サポートが欲しい方、初年度コストを徹底的に抑えたい方、白色申告で済む副業レベルの方、老舗ブランドの安心感を重視する方

やよいの青色申告オンライン

1年間でいくらかかる?年間コストシミュレーション比較

月額料金だけを見て選ぶと、インボイス対応の有無やプランの機能制限で意外な差が出ることがあります。ここでは、開業1年目の年間コストを2つのシナリオでシミュレーションしてみました。

なお、弥生会計Nextは法人向けプランの料金体系が個別見積もり寄りで個人事業主向けプランと横並びで比較しにくいため、パターンB(法人向け)のシミュレーションからは除外しています。弥生の法人向けプランを検討する方は、公式サイトから直接見積もりを取るのが確実です。

パターンA:1人の個人事業主・最小構成での年間コスト

まずは、自宅開業のフリーランス・士業を想定したシミュレーションです。

前提条件:

  • 事業形態:個人事業主(年商500万円程度)
  • 月の仕訳件数:30〜50件程度
  • 従業員:本人のみ(0人)
  • インボイス登録済み・課税事業者
  • 青色申告65万円控除を狙う
  • 使うデバイス:スマホ+PC(Mac/Windows)
コスト項目freee会計 スタンダードマネーフォワード パーソナルやよいの青色申告オンライン セルフ
初期費用0円0円0円
年額(税込・通常料金)約26,136円約16,896円12,980円
1年目の総コスト約26,136円約16,896円12,980円
2年目以降の年間コスト約26,136円約16,896円12,980円

※freee・マネーフォワードは公式サイト税抜表記を10%換算した概算値です。 ※弥生はセルフプランの初年度無償キャンペーン適用時には1年目が0円になる可能性があります(キャンペーン期間・条件は公式サイトでご確認ください)。 ※いずれも2026年4月時点の各社公式サイトに基づきます。

このシミュレーションを見ると、パターンAでは弥生(やよいの青色申告オンライン セルフ)が通常料金ベースでも最安という結果になりました。さらに初年度無償キャンペーンが適用できれば1年目0円になるため、コスト面だけを見れば弥生が圧倒的に有利です。

ただし注意したいのは、弥生のセルフプランにはチャット・メールサポートしか付いていない点です。初めての確定申告で電話サポートが欲しい方は、ベーシックプラン(年25,080円税込・初年度無償キャンペーン時は0円)を選ぶ必要があります。

2位のマネーフォワード(パーソナルプラン)は、年16,896円でインボイス対応・請求書発行・経費精算などが全て含まれる点が強みです。連携数2,300以上の利便性を含めて考えると、「通常料金でコスパ重視」ならマネーフォワードが有力な選択肢になります。

一方、freeeスタンダードプランは3社で最も高額な結果となりましたが、「簿記知識ゼロでも使える」という独自価値があるため、単純な料金比較だけでは判断できません。簿記を勉強する時間コストを節約できると考えれば、年間1万円程度の差額は十分に元が取れるとも言えます。

パターンB:小規模法人・一人社長想定での年間コスト

次に、法人成り直後の一人社長・マイクロ法人を想定したシミュレーションです。

前提条件:

  • 事業形態:一人社長の法人(年商1,000万円程度)
  • 月の仕訳件数:100〜150件程度
  • 従業員:本人+パート1名(または本人のみ)
  • 役員報酬・社会保険あり
  • インボイス登録済み・課税事業者
  • 使うデバイス:スマホ+PC
コスト項目freee会計 ひとり法人プランマネーフォワード スモールビジネス
初期費用0円0円
年額(税込・通常料金)約39,336円約39,336円〜
1年目の総コスト約39,336円約39,336円〜
2年目以降の年間コスト約39,336円約39,336円〜

※freee・マネーフォワードとも公式サイト税抜表記(年35,760円〜)を10%換算した概算値です。 ※マネーフォワードのスモールビジネスプランは、利用サービス・従業員数により料金が変動します。正確な料金は各社公式サイトの見積もりシミュレーションをご確認ください。 ※弥生会計Nextは法人向けプランの料金体系が個別対応のため、本シミュレーションからは除外しています。 ※2026年4月時点の各社公式サイトに基づきます。

パターンBでは、freee・マネーフォワードともに年39,000円台とほぼ横並びという結果になりました。法人向けプランは個人事業主向けの約2倍の料金設定となっており、役員報酬・社会保険・法人税申告といった複雑な経理処理に対応するための追加機能が料金に反映されています。

このパターンで判断のポイントになるのは、料金ではなく「個人事業主時代に使っていたソフトとの継続性」です。個人事業主時代にfreeeを使っていた方はfreee法人プランへ、マネーフォワードを使っていた方はMFスモールビジネスへ移行するのが最もスムーズです。データ移行の手間を避けられるだけでなく、操作感も変わらないため、法人化直後の混乱期にソフト変更のストレスを追加する必要がなくなります。

これから新規で法人を設立する方は、「役員報酬の仕訳自動化」「決算書作成の自動化」「法人税申告ソフトとの連携」の3点を軸に各社の公式サイトで機能を比較してみてください。両社とも法人向けプランの無料トライアルを提供しているため、契約前に操作感を確認できます。

シミュレーション結果のまとめ

2つのパターンを整理すると、以下のようになります。

  • パターンA(個人事業主):弥生>マネーフォワード>freeeの順にコスト面で有利。ただし「簿記知識ゼロならfreee」「連携重視ならマネーフォワード」という機能面の要素も加味して判断する
  • パターンB(一人法人):freee・マネーフォワードともにほぼ同額。判断のポイントは「個人事業主時代の継続性」と「機能面の相性」

なお、IT導入補助金が採択されれば、上記のコストはさらに下がる可能性があります。ただし補助金の採択は確実ではないため、通常料金での負担額を把握したうえで「補助金が通ればラッキー」というスタンスで計画を立てるのが現実的です。

【業種・スキル別】クラウド会計ソフトの選び方|あなたに合うのはどれ?

ここまで3社の比較と個別レビューを見てきましたが、「結局、自分にはどれが合うの?」というのが一番知りたいところですよね。このセクションでは、よくある4つのタイプ別に、どのソフトが最適かを明確に提示します。

タイプ別の選び方を1つのマトリクスに整理すると、以下のようになります。

あなたのタイプおすすめソフト決め手
簿記知識ゼロ・初めての確定申告freee会計質問形式の自動仕訳で簿記を意識せず申告できる
Web系フリーランス・複数口座ありマネーフォワードクラウド2,300以上の連携数で自動仕訳の漏れがない
副業・白色申告・コスト最小やよいの白色申告オンラインフリープランが永年無料
法人成りした一人社長事業規模で選択freee法人プラン or MF法人プランが現実的

以下、それぞれのタイプについて詳しく見ていきます。

簿記知識ゼロのフリーランス・初めての確定申告ならfreee

おすすめ:freee会計

「借方・貸方って何?」「複式簿記ってどうやるの?」というレベルから始めるフリーランス・初めての確定申告を迎える個人事業主には、freee会計が最も相性のよい選択肢です。

freee会計を選ぶメリットを整理すると、以下の3点に集約されます。

  • 簿記の知識を前提にしない独自UI:取引登録画面で質問に答えていくだけで、結果的に複式簿記の仕訳が自動生成されます。「借方・貸方」という概念を覚える必要がありません
  • スマホアプリで確定申告まで完結:レシート撮影から帳簿付け、確定申告書作成、e-Tax送信までスマホ1台で完結できます。PCが苦手な方でも安心です
  • 質問形式のサポート:チャットサポート・AIアシスタントが充実しており、「これってどう入力すればいい?」という疑問にその場で答えてくれます

注意点として、スタータープランでは消費税申告ができないため、インボイス登録する予定の方はスタンダードプラン以上(年23,760円税抜)を選ぶ必要がある点を押さえておきましょう。

簿記の知識がなくても安心【freee会計】

Web系フリーランス・複数口座を使い分けるならマネーフォワード

おすすめ:マネーフォワードクラウド確定申告

「事業用の銀行口座が複数ある」「クレジットカードも事業用とプライベートで分けている」「ECサイトや決済サービスからの入金もある」というWeb系フリーランスやネット事業者には、マネーフォワードクラウドが有力です。

マネーフォワードクラウドを選ぶメリットは以下のとおりです。

  • 連携数が業界トップクラスの2,300以上:都市銀行・ネット銀行・地方銀行・電子マネー・QRコード決済・ECサイトまで幅広くカバーしており、お金の出入りの漏れがありません
  • パーソナルプランが3社最安クラス:年15,360円(税抜)でインボイス対応プランが使え、freee・弥生の同等プランより安価です
  • 基本料金に11サービスが含まれる:クラウド請求書・クラウド経費などがまとめて使えるため、事業成長後もそのまま使い続けられます

また、簿記3級以上の知識がある方にはマネーフォワードのUIが直感的で、「自動仕訳の候補をサッと承認していく」ワークフローが非常に効率的です。経理経験者・簿記学習経験者にとっては、freeeの独自UIよりもマネーフォワードのほうが馴染みやすい傾向があります。

マネーフォワード クラウド

副業・白色申告・コスト最小ならやよいの白色申告オンライン

おすすめ:やよいの白色申告オンライン フリープラン

「副業で少しだけ収入がある」「白色申告で済む規模」「とにかく会計ソフト代を1円でも払いたくない」という方には、やよいの白色申告オンライン フリープランが永年無料という圧倒的な選択肢があります。

やよいの白色申告オンラインを選ぶメリットは以下のとおりです。

  • 永年無料で使い続けられる:初年度だけでなく2年目以降もずっと無料です。他社では考えられない破格の条件です
  • 老舗ブランドの安心感:弥生株式会社が提供する正規サービスなので、セキュリティ・サポート体制・税制改正対応すべてで安心できます
  • 青色申告への移行もスムーズ:事業が軌道に乗って青色申告に切り替える際は、同じ弥生の「やよいの青色申告オンライン」にデータを引き継げます

ただし、フリープランは白色申告専用で、青色申告65万円控除は受けられません。「65万円控除を狙いたい」という方は、やよいの青色申告オンライン セルフプランの初年度無償キャンペーンを狙うか、マネーフォワードのパーソナルプランを検討するのが現実的です。

やよいの青色申告オンライン

法人成りした一人社長・小規模法人ならどう選ぶか

個人事業主から法人成りした方、または最初から法人で起業する方向けに、法人プランの選び方も整理しておきます。結論から言うと、法人成り直後の一人社長なら「freee会計 ひとり法人プラン」か「マネーフォワードクラウド会計 スモールビジネスプラン」の二択になるケースが多いです。

法人向けプランの料金目安を整理しました。

プラン年額(税抜)主な対象
freee会計 ひとり法人プラン35,760円従業員なしの一人社長
マネーフォワードクラウド スモールビジネス35,760円〜従業員50名以下の法人
弥生会計 Next公式サイト参照小規模〜中小企業

※2026年4月時点の各社公式サイトに基づく目安です。法人プランは従業員数・利用サービスによって料金が変動するため、正確な料金は各公式サイトの見積もりシミュレーションをご確認ください。

法人版で特に重要なのは、「役員報酬・社会保険料の仕訳」「決算書作成の自動化」「法人税申告との連携」の3点です。個人事業主時代に使っていたソフトをそのまま法人版に移行するのが自然ですが、法人になると経理の複雑さが一段上がるため、税理士と顧問契約を結ぶケースも多くなります

なお、法人成り後の銀行口座(法人口座)の選び方や法人登記の手続きは本記事の対象外です。別記事で整理する予定なので、公開次第ご案内します。

【→内部リンク:記事12「法人口座の選び方」(準備中)】


クラウド会計ソフト導入時の注意点|デメリットと落とし穴

ここまで3社の比較と選び方を見てきましたが、クラウド会計ソフトにも当然デメリットや落とし穴があります。「思ってたのと違った」と後悔しないために、契約前に押さえておきたい4つの注意点を整理しました。

月額・年額のランニングコストがかかり続ける

クラウド会計ソフトは基本的にサブスクリプション型のサービスなので、契約している限り毎年費用が発生し続けるのが最大のデメリットです。

たとえばfreee会計スタンダードプランなら年23,760円(税抜)、マネーフォワードのパーソナルプランなら年15,360円(税抜)が毎年かかります。10年使えば15〜24万円のコストになる計算です。

昔ながらのインストール型会計ソフトなら「1回買い切りで数年使える」という選択肢もありましたが、クラウド型では基本的にそれができません。ただし、その代わりに税制改正への自動対応・データのクラウドバックアップ・スマホ連携などの恩恵を受けられるため、「サブスク料金は必要経費」と割り切るのが現実的です。なお、会計ソフトの利用料は事業の経費として計上できます。

ネット環境が必須・オフラインでは使えない

クラウド型の名前のとおり、インターネット接続が前提のサービスです。ネット環境がない場所では基本的に使えません。

具体的には以下のようなシーンで注意が必要です。

  • 通信障害が起きているとき:各社の公式サイトに障害情報が掲載されますが、復旧までは作業ができません
  • 飛行機内・電波の弱い地方:オフライン環境では帳簿付けができません
  • 確定申告期の直前にサーバー負荷が高まったとき:過去に大手クラウド会計ソフトでアクセス集中による遅延が発生したケースもあるようです

ただし、現代の個人事業主・フリーランスでネット環境が全くない方はほぼいないため、実用上の問題はそれほど大きくありません。「念のため、確定申告の直前に慌てて作業するのは避ける」という運用でカバーできる範囲です。

「無料プラン」の落とし穴|機能制限と将来の有料化リスク

「無料プラン」と聞くと魅力的に感じますが、各社の無料プランには明確な機能制限があります。「無料」の文字だけで飛びつかず、自分の用途に本当にマッチしているかを確認することが大切です。

3社の無料プランの制限を整理しました。

ソフト無料プラン名制限内容
freee会計30日間無料お試し30日を過ぎると有料プランに切り替えないと機能制限
マネーフォワードクラウド1か月無料トライアル1か月を過ぎると一部機能が使えなくなる
やよいの白色申告オンラインフリープラン永年無料だが白色申告専用(青色65万円控除不可)
やよいの青色申告オンライン最大2か月無料体験確定申告書類の作成ができない

※2026年4月時点の各社公式サイトに基づきます。

注意したいのは、freeeとマネーフォワードの「無料」はあくまで期間限定のお試しで、永年無料ではない点です。一方、やよいの白色申告オンライン フリープランは本当に永年無料ですが、白色申告専用なので青色申告65万円控除は受けられません。「無料で65万円控除」を狙う現実的な方法は、やよいの青色申告オンライン セルフプランの初年度無償キャンペーンを使うパターンに限られます。

乗り換え時のデータ移行は意外と手間

「とりあえずA社で始めて、合わなかったらB社に乗り換えよう」と気軽に考えていると、データ移行の手間で後悔するケースがあるので注意が必要です。

各社ともCSV形式で仕訳データをエクスポートする機能は備えていますが、他社からのインポート時に勘定科目や補助科目の対応付けが必要になり、完全にそのまま移行できるわけではありません。特に年度をまたいで移行する場合は、前年度のデータ整合性を確認する作業が発生します。

マネーフォワードとfreeeは他社からのデータ移行代行サービスを提供しているため、乗り換えを検討している方は公式サイトで対応状況を確認してみてください。とはいえ、できる限り最初に選んだソフトを長く使うのが現実的です。契約前に無料トライアルや無料体験プランで操作感を確認し、自分に合うかどうかをじっくり判断することをおすすめします。


IT導入補助金を活用してクラウド会計ソフトをお得に導入する方法

クラウド会計ソフトを導入するうえで、知っておくと数万円単位でお得になる可能性があるのがIT導入補助金です。条件に合えば導入費用の一部が補助されるため、コストを抑えたい個人事業主・小規模法人にとっては押さえておきたい制度です。

ただし、補助金は毎年度条件が変わる制度のため、ここでは概要と調べ方を中心に整理します。具体的な補助率や上限額については、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

IT導入補助金の概要|個人事業主・フリーランスも対象になるか

IT導入補助金は、中小企業庁と独立行政法人中小企業基盤整備機構が実施している補助金制度です。公式サイトによると、中小企業・小規模事業者がITツール(会計ソフト・受発注システム・ECサイトなど)を導入する際の費用を一部補助する制度で、個人事業主・フリーランスも対象に含まれます(出典:中小企業庁「IT導入補助金」公式サイト)。

補助金制度の基本的な仕組みを整理すると、以下のとおりです。

  • 対象者:中小企業・小規模事業者(個人事業主を含む)
  • 対象ツール:事前に登録された「IT導入支援事業者」が提供するITツール
  • 補助率・上限額:年度ごとに変動(詳細は公式サイトで最新情報を確認)
  • 申請方法:IT導入支援事業者と共同で申請する必要がある
  • 申請時期:公募期間が年度内に複数回設定される

ポイントは、自分で直接申請するのではなく「IT導入支援事業者」と共同で申請する必要があるという点です。freeeやマネーフォワードは自社でIT導入支援事業者として登録しており、公式サイトから補助金申請のサポートを受けられる仕組みになっています。

freee・マネーフォワードのIT導入補助金対応プラン

調べてみたところ、freee会計とマネーフォワードクラウドは、いずれもIT導入補助金の対象ツールとして登録されていることが確認できました。両社とも公式サイトに「IT導入補助金対応プラン」の案内ページがあり、申請サポートを受けながら導入できる体制が整っています。

補助金を活用する場合の一般的な流れは以下のとおりです。

  • 各社の公式サイトで「IT導入補助金対応プラン」を確認
  • 見積もり・ヒアリングを受けて、事業規模に合ったプランを選定
  • IT導入支援事業者(freee or マネーフォワード)と共同で申請
  • 交付決定後に導入・支払い
  • 実績報告を提出

補助金の申請には時間がかかるため、「開業日までに会計ソフトを使い始めたい」という場合は、補助金申請と並行して通常契約も検討するのが現実的です。また、補助金の対象となるプランは通常の個人事業主向けプランとは別枠で提供されているケースが多いため、詳細は各社の公式サイトで確認してみてください。

簿記の知識がなくても安心【freee会計】

マネーフォワード クラウド

なお、弥生についてもIT導入補助金の対象ツールとして登録されている可能性がありますが、本記事執筆時点では公式サイトで明確な案内ページを確認できなかったため、詳細は弥生公式サイトで直接問い合わせてみてください。

申請から交付までの流れ(概要)

IT導入補助金の申請から交付までの流れは、年度ごとに細かい条件が変わるため、ここでは大まかな流れだけ整理します。

一般的な流れとしては、事前にgBizIDプライム(法人・個人事業主向けの共通認証システム)の取得→IT導入支援事業者との打ち合わせ→交付申請→交付決定→契約・支払い→事業実績報告→補助金交付、というステップを踏みます。申請から実際の補助金交付までは数か月かかるケースもあるようです。

「絶対にもらえる」とは断言できない点も注意が必要です。IT導入補助金は審査制のため、申請すれば必ず採択されるわけではありません。公募期間や採択率も年度によって変動します。補助金ありきで会計ソフト導入計画を立てるのではなく、「採択されればラッキー、されなくても通常料金で導入する」くらいのスタンスで臨むのが現実的です。

詳しい申請手続きについては、中小企業庁のIT導入補助金公式サイト、または各IT導入支援事業者(freee・マネーフォワードなど)のサポート窓口で確認してみてください。


クラウド会計ソフトに関するよくある質問

クラウド会計ソフトの選び方を調べるなかで、多くの方が疑問に感じるポイントをQ&A形式でまとめました。

Q1. 個人事業主に会計ソフトは本当に必要?手書きやExcelじゃダメ?

結論から言うと、法的には手書きやExcelでも確定申告は可能です。ただし、青色申告で65万円の特別控除を受けようとする場合、実質的にクラウド会計ソフトの利用がほぼ必須になります。

理由は、青色申告特別控除65万円の要件にあります。国税庁の公式ページによると、65万円控除を受けるには「複式簿記での記帳」に加えて、「e-Taxによる電子申告」または「優良な電子帳簿保存」のいずれかが必要です(出典:国税庁「No.2072 青色申告特別控除」)。

申告方法ごとの控除額と手間を整理すると、以下のようになります。

申告方法控除額必要な作業
白色申告(手書き・Excel)なし単式簿記で可・申告書のみ作成
青色申告10万円控除10万円単式簿記で可・複式簿記不要
青色申告55万円控除55万円複式簿記+紙での申告
青色申告65万円控除65万円複式簿記+e-Tax電子申告 or 電子帳簿保存

65万円控除と10万円控除の差は55万円です。所得税・住民税の合計税率が15〜30%程度の方なら、年8〜16万円の節税効果が生まれる計算になります。クラウド会計ソフトの年額費用(1〜3万円程度)を差し引いても、圧倒的に得になるケースがほとんどです。

「手書きやExcelで複式簿記をつけて、国税庁の確定申告書等作成コーナーでe-Taxする」という組み合わせで65万円控除を狙うことも理論上は可能ですが、複式簿記を手作業で運用する難易度を考えると、クラウド会計ソフトを使ったほうが圧倒的に楽です。

Q2. freeeとマネーフォワードはどっちが簡単?

これは利用者の簿記知識の有無で答えが変わります

簿記の知識がゼロ・初めての確定申告という方には、freeeのほうが簡単です。freeeは「借方・貸方」という簿記の概念を意識せずに質問形式で入力できる独自UIを採用しているため、簿記を勉強したことがない方でも確定申告まで到達できます。

簿記3級程度の基礎知識がある・経理経験があるという方には、マネーフォワードのほうが簡単に感じる傾向があります。マネーフォワードは従来の会計ソフトに近い画面構成で、簿記の知識がある方なら「自動仕訳候補を承認していく」ワークフローが直感的に理解できます。

極端に言えば、「簿記を隠して使いたい人はfreee、簿記の知識を活かして効率化したい人はマネーフォワード」という整理がしっくりきます。両社とも無料トライアルがあるため、迷ったら実際に触ってみるのが一番の判断材料になります。

Q3. 弥生(やよいの青色申告オンライン)はもう古い?

「弥生って昔からあるから機能が古いんじゃないか?」と不安に思う方もいるようです。調べてみた結論としては、機能面では他社と比べて見劣りする部分もありますが、老舗ならではの安心感・電話サポートの手厚さ・初年度無償キャンペーンという独自の強みがあるため、決して「古い」と切り捨てるべき選択肢ではありません。

むしろ、以下のような方には弥生が最適な選択肢になります。

  • 初めての青色申告で電話サポートが欲しい方
  • 初年度のコストを徹底的に抑えたい方
  • 老舗ブランドの安心感を重視する方
  • PCでじっくり作業するタイプの方

一方で、「スマホアプリだけで確定申告まで完結させたい」「最新のUIで快適に作業したい」という方には、freeeやマネーフォワードのほうが向いています。

Q4. 無料で使い続けられる会計ソフトはある?

はい、あります。やよいの白色申告オンライン フリープランが、永年無料で使える最も有力な選択肢です。弥生株式会社が提供する正規サービスで、白色申告に必要な機能が無料で利用できます。

ただし注意点として、フリープランは白色申告専用のため、青色申告65万円控除は受けられません。節税効果を最大化したいなら、やよいの青色申告オンライン セルフプランの初年度無償キャンペーンを狙うか、有料プランを利用するのが現実的です。

他社の「無料」は基本的に期間限定のお試しです。

  • freee会計 30日間無料お試し:30日を過ぎると機能制限あり
  • マネーフォワードクラウド 1か月無料トライアル:1か月を過ぎると一部機能が使えなくなる

「永年無料で青色申告65万円控除」という都合のよい選択肢はないため、65万円控除を狙う場合は最低限の有料プラン(年1〜2万円程度)を想定しておきましょう。

Q5. 途中で乗り換えはできる?データ移行は面倒?

技術的には乗り換え可能ですが、データ移行は意外と手間がかかるので、最初の選択を慎重にすることをおすすめします。

3社とも仕訳データをCSV形式でエクスポートする機能は備えていますが、他社からのインポート時に勘定科目の対応付けや補助科目の調整が必要になるため、完全にそのまま移行できるわけではありません。

マネーフォワードとfreeeは、他社からのデータ移行代行サービスを提供しているケースがあります。ただしこれらのサービスは有料だったり、対応できる移行元が限られていたりするため、事前に公式サイトで条件を確認しておきましょう。

現実的な対策としては、契約前に無料トライアルや無料体験プランで操作感をしっかり確認し、「これなら長く使えそう」と納得してから本契約するのがベストです。

Q6. 税理士に頼むのと会計ソフトを使うのはどっちが得?

これは事業規模と経理スキルで判断が分かれるポイントです。まず前提として、筆者は税理士ではありません。以下は一般的な情報の整理としてご参考までにお読みください。

一般的な判断の目安を整理すると、以下のようになります。

年商規模一般的な選択肢年間コスト目安
〜500万円会計ソフトで自力対応1〜3万円
500〜1,000万円会計ソフト+スポット税理士相談5〜10万円
1,000〜3,000万円会計ソフト+税理士顧問契約20〜50万円
3,000万円〜税理士顧問契約が一般的50万円〜

※上記はあくまで一般的な目安であり、業種や取引の複雑さによって大きく変動します。

年商500万円以下の個人事業主なら、クラウド会計ソフトで自力対応するのが一般的です。年商1,000万円を超えてインボイス登録・消費税申告が必要になるタイミングで、税理士相談を検討し始める方が多いようです。

「自力で会計ソフトを使うのが不安」「確定申告の内容が合っているか心配」という方は、税理士紹介サービスで無料相談を受けてみるのも一つの手です。複数の税理士から相見積もりを取って比較できるため、自分の事業規模に合った税理士を見つけやすくなります。

→ 税理士紹介エージェント|無料で自分に合った税理士を紹介

※筆者は税理士ではないため、具体的な税務判断は税理士に相談してください。本記事は一般的な情報の整理としてご参考までにお読みください。

なお、資金繰りそのものが厳しく「税理士費用を払う余裕がない」という方は、ファクタリングでの資金調達も選択肢に入ります。ファクタリングについては別記事で整理しているので、あわせてご確認ください。

【→内部リンク:記事10「フリーランス向けファクタリング3社比較」】

また、税理士の選び方そのものをもっと詳しく知りたい方向けの記事も準備中です。公開次第ご案内します。

【→内部リンク:記事13「税理士の選び方完全ガイド」(準備中)】

まとめ|クラウド会計ソフト3社比較で迷ったら「簿記知識」と「コスト感」で選ぼう

本記事では、クラウド会計ソフトの基本から、freee・マネーフォワード・弥生の3社比較、年間コストシミュレーション、タイプ別の選び方、注意点、IT導入補助金の活用法、FAQまでを整理してきました。最後に要点を振り返ります。

  • 個人事業主向けクラウド会計ソフトは「freee・マネーフォワード・弥生」の3強から選ぶのが王道。この3社でシェアの大半を占めており、他の選択肢を無理に検討する必要はない
  • 簿記知識ゼロならfreee、連携重視ならマネーフォワード、コスト最小なら弥生という大まかな住み分け。自分の簿記スキルと事業スタイルに合う1社を選ぶのが正解
  • 青色申告65万円控除を狙うなら、e-Tax電子申告または電子帳簿保存法対応が必須。3社とも対応しているので、クラウド会計ソフトを使えば自動的に要件を満たせる
  • 無料プランや無料トライアルで操作感を試してから決められる。freee・マネーフォワードは期間限定の無料お試し、弥生は初年度無償キャンペーンやフリープラン(白色申告限定)が用意されている
  • IT導入補助金の対象プランを使えば、実質コストをさらに下げられる可能性がある。ただし審査制のため、補助金ありきで計画を立てるのは避ける

どの会社も無料トライアルや無料体験プランが用意されているため、まずは気になったサービスの公式サイトで操作感を確かめてみてください。「完璧に比較してから決めよう」と悩み続けるよりも、実際に触ってみるのが一番の判断材料になります。

簿記の知識がなくても安心【freee会計】 ※簿記知識ゼロで確定申告まで完結させたい方に

マネーフォワード クラウド ※連携数重視・コスパ重視の方に

やよいの青色申告オンライン ※初年度コスト最小・電話サポート重視の方に。

→ 税理士紹介エージェント|無料で自分に合った税理士を紹介 ※自力での会計処理に不安がある方に(筆者は税理士ではありません)

会計ソフト以外の開業準備全体や、関連するトピックもあわせてご確認ください。

【→内部リンク:記事10「フリーランス向けファクタリング3社比較」】

【→内部リンク:記事11「開業届の出し方を完全解説」(準備中)】

【→内部リンク:記事13「税理士の選び方完全ガイド」(準備中)】

あわせて読みたい開業準備の関連記事

クラウド会計ソフトと並行して、開業準備で検討したい固定費・初期投資の関連記事をまとめました。「会計ソフトは決まったけど、他に何を準備すればいいか分からない」という方は、こちらもチェックしてみてください。

▶ 自宅住所を公開せず開業したい方へ:

▶ 店舗・サロンのキャッシュレス決済を導入したい方へ:

▶ 開業時の電話回線を検討中の方へ:


参考情報

本記事の作成にあたり参照した公式サイト・公的データは以下のとおりです。

本記事は、AI(主にClaude)を活用して調査・整理し、ChatGPTによるクロスチェックと公式サイトでの手動確認を行った上で作成しています。

調査時点:2026年4月/最終更新日:2026年4月7日

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次