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開業準備を進めるなかで、「電話番号って、自分の携帯番号でいいのかな?」「固定電話を引いたほうがいいのか、最近よく聞くクラウドPBXってやつのほうがいいのか、よく分からない……」と悩んでいませんか?
調べてみると、電話回線の選択肢は固定電話・ひかり電話・クラウドPBX・050番号と種類が多く、しかも提供会社も10社以上あって、正直どれを選べばいいか分からなくなります。
この記事では、開業時の電話回線について「そもそも固定電話は必要か?」という根本的な疑問から始まり、回線の種類の違い、おすすめ3社の比較表、年間コストのシミュレーション、タイプ別の選び方まで一気通貫で整理しました。月額・初期費用・通話品質・導入スピードを軸に比較しているので、自分の事業スタイルに合った1社が見つかる構成になっています。
僕自身、開業準備を進めるなかで各社の公式サイトを調べて整理した内容であり、実際にサービスを利用したレビューではありません。「調べてみたらこうだった」というスタンスで、メリットだけでなくデメリットも正直にまとめています。
※本記事の情報収集、および内容はAIを利用しています。 ※掲載情報は2026年4月時点の各社公式サイトに基づきます。最新の料金・サービス内容は必ず公式サイトでご確認ください。
電話回線以外の開業準備全体を確認したい方は、こちらの記事で全体像を整理しています。

個人事業主に固定電話は必要?携帯番号だけではダメなのか
電話回線の比較に入る前に、「そもそも固定電話って本当に必要なの?携帯番号じゃダメなの?」という根本的な疑問を整理しておきましょう。ここを曖昧にしたまま比較表を見ても、自分にとっての正解が見えてきません。
結論を先に言うと、法的には携帯番号だけで開業することは可能です。ただし、信用面・取引面でいくつか考えておくべきポイントがあります。
市外局番(03・06)がある電話番号が信頼につながる理由
調べてみると、企業間の取引や顧客対応において「市外局番のある電話番号を持っているかどうか」が、取引先からの第一印象に影響するケースがあることが分かりました。
総務省の「通信利用動向調査」によると、企業の固定電話の保有率は依然として高い水準で推移しています。BtoBの取引先や年配の顧客層にとっては、「090/080」から始まる携帯番号よりも「03」「06」などの市外局番から始まる番号のほうが、事業者として信頼しやすい印象を与えるという声もあります。
具体的には、以下のような場面で固定電話番号があると有利に働きます。
- 名刺交換のとき:取引先が連絡先を見たときの第一印象が変わる
- ホームページの会社概要や特定商取引法の表記:問い合わせの心理的ハードルが下がる
- 法人口座の開設時:銀行によっては固定電話番号があると審査がスムーズに進むケースがある
- 取引先からの新規問い合わせ:「090」より「03」のほうが警戒されにくい
もちろん、業種や取引先の属性によっては携帯番号だけで全く問題がないケースもあります。たとえばIT系のフリーランスでチャットツール中心のやりとりが多い方なら、電話番号の見え方を気にする必要はほとんどないでしょう。
ただ、「念のため取引先の幅を狭めたくない」と考えるなら、市外局番の番号を1つ持っておくと安心材料になります。
固定電話がなくても問題ないケース
逆に、以下のような働き方であれば、無理に固定電話を引く必要はありません。
- 完全オンラインで完結する業種:Web制作・ライター・デザイナー・オンラインコンサルなど、取引先とのやりとりがメール・チャット・ビデオ会議で完結する場合
- 既存顧客との取引が中心:新規開拓をほぼせず、すでに信頼関係のある取引先と仕事をしている場合
- 電話対応そのものが少ない業種:問い合わせはフォームやSNSのDMで受け、電話で話す機会がほぼない場合
ちなみに、「開業届に携帯番号を書いてもいいのか?」という疑問もよくあります。調べてみたところ、開業届の電話番号欄に携帯番号を記載することは可能で、税務署で受理してもらえます。ただし、あとから番号を変えると変更届が必要になるため、長く使う番号を最初から決めておくのがスムーズです。
開業届の書き方や届出の全体像については、こちらの記事で詳しくまとめています。

050番号という選択肢のメリットとデメリット
「市外局番の番号は欲しいけど、本格的な固定電話を引くほどでもない」という方にとって、もう1つの選択肢になるのが050から始まるIP電話番号です。
050番号は、インターネット回線を使った電話サービス専用の番号です。NTTの固定電話回線を引く必要がなく、スマホアプリだけで発着信できるのが特徴です。
メリットと注意点を整理すると、以下のとおりです。
| 項目 | 050番号 | 03/06など市外局番 |
|---|---|---|
| 月額料金の目安 | 数百円〜1,000円程度 | 1,000円〜3,000円程度 |
| 取得の手軽さ | アプリ登録のみで即日 | 申し込み〜数日 |
| 信用面の印象 | やや弱い(個人感がある) | 事業者らしい印象 |
| 通話料 | 比較的安い | サービスによる |
| 緊急通報(110/119) | 不可 | 可能(一部サービスを除く) |
特に注意したいのが信用面の印象です。050番号は個人利用のIP電話としても広く使われているため、取引先によっては「事業用の電話番号として弱い」と感じる方もいるようです。
ただ、コストを最優先したい方や、まず最低限の電話番号だけ確保しておきたい方にとっては有力な選択肢です。「とりあえず050番号で開業して、事業が軌道に乗ったら市外局番のサービスに切り替える」というステップアップ戦略も現実的です。
なお、店舗を構えて開業する方の場合は、電話番号と並行してキャッシュレス決済端末の通信環境も準備が必要になります。決済端末の選び方や費用については、こちらの記事で詳しく整理しています。

開業時に選べる電話回線の種類を整理|ひかり電話とクラウドPBXの違い
「固定電話を持とう」と決めても、いざ調べると「アナログ回線」「ISDN」「ひかり電話」「クラウドPBX」と種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からなくなります。ここでは、これから開業する個人事業主が現実的に検討すべき選択肢に絞って整理します。
結論を先に言うと、今から開業する人が検討すべきは「ひかり電話」か「クラウドPBX」の2択です。アナログ回線とISDN回線は、これから新規で導入するメリットがほとんどなくなっています。
アナログ回線とISDN回線は今から選ぶ必要なし
まず、選択肢から外していい2種類について簡潔に整理しておきます。
- アナログ回線(NTT加入電話):施設設置負担金(39,600円)が必要で初期費用が高く、月額料金もひかり電話と比べて割高です。ライトプランなら負担金は不要ですが、月額料金が上がるためトータルコストでは不利になります。
- ISDN回線(INSネット):NTTのISDNサービスは2024年1月にIP網への移行が完了し、2028年中に完全終了が予定されています(出典:NTT東日本/NTT西日本「PSTNマイグレーション」)。これから新規で契約する意味はほぼありません。
これら2つは、すでに長年使っている事業者が継続利用するケースを除けば、新規開業者が選ぶ理由は見当たりませんでした。
ということで、現実的な選択肢は次の「ひかり電話」と「クラウドPBX」の2つに絞られます。
ひかり電話とは|光回線とセットで使う固定電話
ひかり電話は、NTT東日本/西日本のフレッツ光や、各社の光コラボ回線とセットで利用する固定電話サービスです。インターネット用の光回線に専用のアダプターを接続し、そこに電話機をつなげて使う仕組みです。
ひかり電話の特徴を整理すると、以下のとおりです。
- 月額料金が安い:基本料金は月額550円(税込)〜と、従来のアナログ回線より大幅に安い
- 通話品質が非常に安定:物理的な光回線を使うため、ネット環境の影響を受けにくい
- 市外局番の番号が取得できる:03・06などの市外局番に対応
- 既存の電話番号を引き継げる場合がある:NTT加入電話からの番号ポータビリティに対応
- 物理的な電話機が必要:設置工事と電話機の準備が必要で、導入に2〜3週間かかる
- 光回線の契約が前提:ひかり電話単体では契約できず、光回線の月額料金(4,000〜6,000円程度)が別途かかる
ひかり電話は「店舗に固定の電話を置きたい」「通話品質を最優先したい」という方に向いた選択肢です。一方で、自宅開業のフリーランスや、まだ拠点が定まっていない方には少しオーバースペックになりがちです。
なお、ひかり電話を利用するには光回線の契約が前提になります。法人向けの光回線の比較については、こちらの記事で整理しています。
【→内部リンク:記事8「法人向け光回線おすすめ3選」準備中】
クラウドPBXとは|スマホアプリで固定電話番号が使える新しい選択肢
クラウドPBXは、これまで物理的なPBX(電話交換機)が担っていた機能をクラウド上で提供するサービスです。「PBX」と聞くと難しそうですが、利用者の体感は「スマホアプリで03番号や06番号が使える」というシンプルなものです。
クラウドPBXの特徴は以下のとおりです。
- 物理的な電話機・工事が不要:スマホやPCにアプリを入れるだけで使い始められる
- 市外局番の取得が可能:03・06など全国の市外局番に対応しているサービスが多い
- 最短即日〜数日で導入できる:申し込みから利用開始までが圧倒的に早い
- 場所を選ばず使える:自宅・カフェ・出張先など、ネットがつながればどこでも発着信できる
- 初期費用が安い:0円〜数千円程度で始められるサービスが多い
- 通話録音・転送・IVR(自動音声応答)などの機能が標準装備:従来は法人向けPBXでしか使えなかった機能が手軽に使える
「ITに詳しくないと使えないんじゃないか?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、実際の操作はスマホでLINEを使うのと変わらないレベルです。アプリを起動して番号を入力するだけで発信でき、着信もスマホの通知から応答できます。
特に自宅開業のフリーランスや、外出が多い個人事業主にとっては、「スマホ1台で固定電話番号の発着信ができる」という利便性は大きなメリットです。
ひかり電話とクラウドPBXの違い早わかり表
ここまでの内容を1つの表で整理しました。
| 比較項目 | ひかり電話 | クラウドPBX |
|---|---|---|
| 初期費用 | 工事費1,100円〜+電話機代 | 0円〜10,000円程度 |
| 月額料金 | 550円〜(光回線料金は別途) | 980円〜3,000円程度 |
| 導入期間 | 2〜3週間(工事あり) | 最短即日〜数日 |
| 必要な機器 | 物理電話機・専用アダプター | スマホ・PCのみ |
| 市外局番(03/06等) | ○ | ○(サービスによる) |
| 利用場所の自由度 | 固定拠点のみ | どこでもOK |
| 通話品質 | 非常に安定 | ネット回線の品質に依存 |
| 通話録音・IVR等の機能 | オプション扱いが多い | 標準装備のサービスが多い |
| 緊急通報(110/119) | 可能 | 不可または制限あり |
この表を見ると、両者の立ち位置がはっきり分かれていることが読み取れます。ひかり電話は「固定拠点で安定した品質を求める人向け」、クラウドPBXは「場所を選ばず手軽に始めたい人向け」という整理がしっくりきます。
特に注意したいのが、表の最後に書いた緊急通報(110/119)の項目です。クラウドPBXの多くは、110番(警察)や119番(消防)への発信に対応していません。日常的に緊急通報を使う場面は少ないとはいえ、店舗を構える業種では万が一の備えとして把握しておくべきポイントです。この点は記事の後半で改めて触れます。
次のセクションでは、具体的なおすすめサービスを比較表で整理していきます。
開業時の電話回線おすすめ4社を徹底比較
ここからが本記事のメインコンテンツです。ひかり電話とクラウドPBXのおすすめサービスを比較表で整理し、そのあとで各社の特徴・注意点を個別に見ていきましょう。
なお、比較表には料金体系が公式サイトで明示されている3社のみを掲載しています。CLOUD PHONEは事業規模に応じた個別見積もり制で公式サイトに固定料金の記載がないため、他社との横並び比較が難しく、比較表からは除外しました。CLOUD PHONEについては、3社の比較表のあとに個別解説で詳しく紹介します。
おすすめ3社の比較表(料金・機能・導入期間を一覧で確認)
月額料金が安い順に並べた比較表は以下のとおりです。
| 比較項目 | 03plus | ナイセンクラウド | NTTひかり電話 |
|---|---|---|---|
| 種別 | クラウドPBX | クラウドPBX | ひかり電話 |
| 提供会社 | 株式会社グラントン | アイティオール株式会社 | NTT東日本/NTT西日本 |
| 初期費用(税抜) | 5,000円(年払いで3,800円) | 10,000円 | 契約料880円+工事費1,100円〜 |
| 月額料金(税抜) | 1,280円〜 | 2,000円〜(ライト) | 550円〜(税込)※光回線料金は別途 |
| 通話料(固定宛) | 8円/3分 | 8円/3分 | 8.8円/3分(税込・全国一律) |
| 通話料(携帯宛) | 17.5円/1分 | 15.9〜17.5円/1分 | 17.6円/1分〜(税込) |
| 市外局番(03/06等) | ○(全国対応) | ○(全国対応) | ○ |
| 050番号 | ○ | ○ | × |
| スマホアプリ | ○(iOS/Android) | ○(スマホ・PC・IP電話機) | × |
| 番号ポータビリティ | ○(NTTアナログ・ISDN) | ○(要機材レンタル) | ○ |
| 最低契約期間 | 縛りなし | 公式サイトで要確認 | 光回線側の縛りあり(2年自動更新) |
| 導入までの目安 | 最短即日〜数日 | 最短1日〜10日前後 | 約2〜3週間(工事込み) |
※料金・サービス内容は2026年4月時点の各社公式サイトに基づいています。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。 ※NTTひかり電話の月額550円は税込の基本料金で、別途フレッツ光等の光回線契約(月額4,000〜6,000円程度)が必要です。 ※ナイセンクラウドの月額料金はライトプラン(1内線)の価格です。複数内線を利用する場合はペア(2内線・5,000円)またはプロ(5内線〜・10,000円)プランになります。
この表を見ると、3社それぞれの立ち位置がはっきり分かれていることが読み取れます。
- コストの安さなら03plus:初期費用5,000円・月額1,280円〜は3社で最安。契約期間の縛りもなく、開業直後の方にとってリスクが低い設計です。
- 機能の充実度ならナイセンクラウド:複数内線対応・通話録音標準装備など、将来的にスタッフを増やす可能性がある事業者に適しています。
- 通話品質と信頼性ならNTTひかり電話:物理回線を使うため通話品質が最も安定。光回線とセットで導入する店舗開業者の王道の選択肢です。
各サービスの詳細は以下で順番に解説していきます。
03plus|月額1,280円〜で個人事業主に人気のクラウドPBX
03plusは、株式会社グラントンが提供するクラウドPBXサービスです。公式サイトによると、個人事業主ユーザーが4万人を突破しており、開業直後の小規模事業者から幅広く利用されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金(税抜) | 基本プラン:1,280円〜(1番号+1端末)/10分かけ放題:2,280円 |
| 初期費用(税抜) | 5,000円/年払いで3,800円に割引 |
| 通話料 | アプリ発信:20円/30秒/IP電話機発信:固定宛8円/3分・携帯宛17.5円/1分 |
| 市外局番 | 全国の市外局番に対応 |
| スマホアプリ | iOS・Android対応 |
| その他の特徴 | 0円スタートプラン(最大31日間無料)/クラウドFAX対応/追加番号300円/月 |
| 最低契約期間 | 縛りなし・解約費用なし |
| 公式サイト | https://03plus.net/ |
強み:業界最安級の月額料金と契約縛りなしの気軽さ。 月額1,280円〜という料金は、市外局番付きの電話番号を取得できるサービスとしては業界最安水準です。さらに契約期間の縛りがなく、解約費用もかからないため、「開業直後にとりあえず1番号確保しておきたい」「合わなかったら気軽に切り替えたい」というニーズにフィットします。最大31日間無料の0円スタートプランも用意されているため、まず使い勝手を試してから本格導入を判断できる点も安心材料です。FAX送受信に対応している点も、士業や請求書のやりとりが多い業種にとって便利な機能です。
注意点:複数番号や複数端末を使うと追加料金が発生する。 月額1,280円は「1番号+1端末」の最小構成の価格です。追加番号は月300円、追加IDは月900円が必要になるため、スタッフを複数人抱える事業者では最終的な月額料金がやや上がります。また、アプリ発信の通話料(20円/30秒)はIP電話機発信より高めに設定されているため、通話量が多い方は通話料を含めたトータルコストを試算しておきましょう。
こんな個人事業主におすすめ: 自宅開業のフリーランス、士業・コンサル・デザイナーなど1人で完結する業種、月額料金をとにかく抑えたい方、まず1番号だけ確保したい方。
→ 信用性アップ!固定電話番号をスマホで使うなら【03plus】初月0円!
ナイセンクラウド|複数拠点・複数内線にも対応する高機能クラウドPBX
ナイセンクラウドは、アイティオール株式会社が提供するクラウドPBXサービスです。公式サイトによると、導入実績は2,500社・15,000内線を突破しており、複数人で電話業務を行う事業者から支持されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金(税抜) | ライト(1内線):2,000円/ペア(2内線):5,000円/プロ(5内線〜):10,000円 |
| 初期費用(税抜) | 一律10,000円 |
| 通話料 | 固定電話宛:8円/3分/携帯電話宛:15.9〜17.5円/1分 |
| 市外局番 | 03・06・011・098など全国の市外局番に対応 |
| スマホアプリ | スマホ・PC・IP電話機すべてに対応 |
| その他の特徴 | 通話録音・IVR・着信ルール設定が標準装備/050・0120・0800取得可 |
| 最低契約期間 | 縛りなし(1か月単位で契約可・解約違約金なし) |
| 公式サイト | https://naisen.jp/ |
強み:複数拠点・複数内線で柔軟に使える機能の充実度。 ナイセンクラウドの最大の特徴は、スマホ・PC・IP電話機のすべてに対応している点と、通話録音・IVR(自動音声応答)・着信ルール設定が標準装備されている点です。「電話を複数人で受けたい」「営業時間外は自動応答にしたい」「録音を残しておきたい」といった業務的なニーズに最初から対応できます。また、050番号やフリーダイヤル(0120・0800)の取得にも対応しているため、事業の成長に合わせて番号を追加していける拡張性もあります。全国の市外局番をカバーしている点も、地方で開業する方にとって心強いポイントです。
注意点:個人事業主の最小構成だと03plusよりやや割高になる。 ライトプラン(月額2,000円・1内線)でも03plusの最安プランと比べると月額720円ほど高くなります。1人で1番号だけ使う構成なら03plusのほうがコスト面で有利です。ナイセンクラウドのコストパフォーマンスが活きるのは、複数内線・通話録音・IVRなどの機能を実際に使う事業者の場合です。また、既存のNTT番号を引き継ぐ場合は機材レンタルが必要になるなど、構成によって追加費用が発生する点も把握しておきましょう。
なお、ナイセンクラウドは1か月単位での契約が可能で、解約違約金もかかりません。初期費用さえ許容できれば、開業直後でもリスクを抑えて導入できる設計です。
こんな個人事業主におすすめ: 将来的にスタッフを増やす予定がある方、通話録音やIVRなどの機能が必要な業種、複数拠点での運用を想定している方、地方の市外局番が必要な方。
NTTひかり電話|光回線とセットで使う王道の固定電話サービス
NTTひかり電話は、NTT東日本/西日本が提供する光回線ベースの固定電話サービスです。フレッツ光や光コラボ回線とセットで契約し、専用アダプター経由で電話機を接続して使います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金(税込) | 550円〜(基本プラン)/光回線料金は別途必要 |
| 初期費用(税込) | 契約料880円+工事費1,100円〜(フレッツ光と同時申込時) |
| 通話料 | 全国一律8.8円/3分(固定宛)/携帯宛17.6円/1分〜 |
| 市外局番 | ○(既存の市外局番を継続利用可能) |
| 050番号 | ×(0AB-J番号のみ) |
| スマホアプリ | ×(固定電話機での利用が基本) |
| その他の特徴 | 通話品質が最高水準/FAX対応/ナンバーディスプレイ440円/月 |
| 最低契約期間 | 光回線側の契約期間に準ずる(2年自動更新が一般的) |
| 公式サイト | https://web116.jp/phone/hikari/(東日本)/https://www.ntt-west.co.jp/denwa/hikari/(西日本) |
強み:通話品質の安定感と長年の実績による信頼性。 NTTひかり電話の最大の魅力は、物理的な光回線を使うことによる通話品質の安定性です。クラウドPBXのようにインターネット回線の品質に左右されにくく、音声の遅延や途切れがほぼ発生しません。「お客様との電話で音声トラブルがあると信頼を失う」という業種にとっては、この安定感は何にも代えがたい価値があります。また、月額550円という基本料金の安さと、全国一律8.8円/3分という通話料の安さも見逃せません。NTTという長年の実績ある事業者という安心感も、取引先や顧客への印象という点でプラスに働きます。
注意点:導入に時間がかかり、スマホでは使えない。 ひかり電話を利用するには光回線の工事が必要で、申し込みから開通まで2〜3週間程度かかります。「開業日に間に合わせたい」というスケジュール感だと、早めの申し込みが必須です。また、物理的な電話機が前提のため、外出先やカフェからの発着信はできません。スマホ1台でどこでも電話を使いたいフリーランスには不向きです。光回線の月額料金(4,000〜6,000円程度)が別途必要になる点も、トータルコストを考えるうえで意識しておきましょう。
こんな個人事業主におすすめ: 店舗を構えて開業する方(飲食店・美容サロン・小売店など)、通話品質を最優先したい方、光回線も同時に導入する予定の方、固定拠点で電話業務を行う業種。
なお、NTTひかり電話の申し込みは、電話加入権.com経由でも手配が可能です。電話加入権.com経由で申し込むと、初期費用のキャンペーンや手続きのサポートが受けられるケースがあります。
→ 【★アフィリエイトリンク:電話加入権.com】(屋号付きの個人事業主または法人向け)
CLOUD PHONE|事業規模に合わせたカスタム見積もり制のクラウドPBX
最後に紹介するCLOUD PHONEは、株式会社Wizが提供するクラウドPBXサービスです。前述の3社とは異なり、料金体系が事業規模に応じた個別見積もり制となっているため、本記事の比較表からは除外しています。ここでは個別解説として、サービスの特徴と向いている人を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金 | 事業規模に応じた個別見積もり |
| 初期費用 | 個別見積もり |
| 市外局番 | 全国14都道府県の市外局番を取得可能 |
| 050番号 | ○ |
| スマホアプリ | ○(iOS・Android専用アプリあり) |
| 番号ポータビリティ | ○(市外局番・0120・0800) |
| その他の特徴 | IT導入補助金対応/総務省通話品質クラスA取得/通話録音無料 |
| 導入までの目安 | 最短1週間 |
| 公式サイト | https://012cloud.jp/service/cloudphone_n |
強み:IT導入補助金対応+カスタム提案で無駄のないプランを組める。 CLOUD PHONEは、他の3社と異なり料金が事業規模に応じた個別見積もり制となっています。「アカウント数」「電話番号数」「通話量」によって料金が変動するため、公式サイトでは固定の月額料金を公開していません。その代わり、専門のスタッフが事業内容をヒアリングしたうえで最適なプランを提案してくれるため、「自分の事業規模に本当に合った無駄のないプランを組みたい」という方には向いています。総務省の通話品質クラスAを取得しており、通話録音機能も無料で標準装備されているなど、機能面でも充実しています。さらに、IT導入補助金の対象サービスとなっているため、補助金を活用して導入コストを抑えたい方にも適しています。
注意点:料金が事前に分からないため他社との単純比較が難しい。 公式サイトに固定の料金プランが掲載されていないため、「とりあえず月額いくらか知りたい」というニーズには応えにくい側面があります。比較検討には公式サイトからの問い合わせと見積もり依頼が必要になるため、03plusのように「公式サイトを見ればすぐに料金が分かる」という手軽さはありません。ただし、見積もり自体は無料なので、他社の料金を把握したうえで比較材料の1つとして取り寄せるのは有効な選択肢です。
こんな個人事業主におすすめ: IT導入補助金を活用したい方、事業規模に合わせたカスタム提案を受けたい方、通話品質を重視しつつクラウドPBXの利便性も求める方、専門スタッフのサポートを受けながら導入したい方。
→ CLOUDPHONE Plus【CLOUDPHONE Plus】
1年間でいくらかかる?年間コストシミュレーション比較
月額料金だけを見て選ぶと、初期費用や通話料を含めたトータルコストで意外な差が出ることがあります。ここでは、開業1年目の年間コストを2つのシナリオでシミュレーションしてみました。
なお、CLOUD PHONEは料金が個別見積もり制のため、本シミュレーションには含めていません。比較対象は3社(03plus・ナイセンクラウド・NTTひかり電話)です。
パターンA:1人の個人事業主・最小構成での年間コスト
まずは、自宅開業のフリーランスを想定したシミュレーションです。
前提条件:
- 市外局番1番号・1端末(スマホアプリ)で利用
- 月の通話時間:固定電話宛30分+携帯電話宛30分(合計1時間)
- 03plusはアプリ発信、ナイセンクラウドはスマホアプリで計算
- NTTひかり電話は別途光回線料金(月額4,500円・税込で仮置き)
| コスト項目 | 03plus | ナイセンクラウド | NTTひかり電話 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 5,500円(税込・年払い割引なし) | 11,000円(税込) | 約2,200円(契約料+工事費・税込) |
| 月額料金×12か月 | 16,896円(1,408円×12) | 26,400円(2,200円×12) | 6,600円(550円×12) |
| 通話料の年間目安 | 約14,400円(アプリ発信20円/30秒×60分×12) | 約8,400円(固定8円/3分+携帯17.5円/1分×12) | 約7,400円(固定8.8円/3分+携帯17.6円/1分×12) |
| 光回線料金×12か月 | ― | ― | 54,000円(4,500円×12) |
| 1年目の総コスト | 約36,796円 | 約45,800円 | 約70,200円 |
| 2年目以降の年間コスト | 約31,296円 | 約34,800円 | 約68,000円 |
※通話料は概算です。実際の料金は通話パターンや時間帯により変動します。 ※NTTひかり電話の光回線料金は一般的な戸建てフレッツ光の月額目安で計算しています。マンションタイプや光コラボの場合はさらに安くなる可能性があります。 ※03plusのアプリ発信通話料は20円/30秒で計算しているため、IP電話機を使った場合(固定宛8円/3分)はさらに安くなります。
このシミュレーションを見ると、フリーランスの最小構成では03plusが圧倒的にコスパが良いことが分かります。NTTひかり電話は光回線料金が固定費として乗ってくるため、電話だけのために契約するとトータルコストが大きくなります。
ただし、すでに自宅でフレッツ光や光コラボの光回線を契約している方の場合は、ひかり電話の追加コストは月額550円だけで済むため、計算結果が大きく変わります。「すでに光回線を契約済みかどうか」が、ひかり電話を選ぶかどうかの分かれ目です。
パターンB:小規模店舗・スタッフ2〜3人想定での年間コスト
次に、飲食店や美容サロンなど、店舗を構える個人事業主のシナリオです。
前提条件:
- 市外局番1番号・2端末(オーナー+スタッフで共有)で利用
- 月の通話時間:固定電話宛60分+携帯電話宛60分(合計2時間)
- 店舗にはすでに光回線が引かれている前提(NTTひかり電話の光回線料金は月額550円の追加料金のみで計算)
- ナイセンクラウドはペアプラン(2内線・5,000円)で計算
| コスト項目 | 03plus | ナイセンクラウド | NTTひかり電話 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 5,500円(税込) | 11,000円(税込) | 約2,200円 |
| 月額料金×12か月 | 28,776円(基本1,408円+追加端末990円=2,398円×12) | 66,000円(5,500円×12) | 6,600円(550円×12) |
| 通話料の年間目安 | 約28,800円 | 約16,800円 | 約14,800円 |
| 1年目の総コスト | 約63,076円 | 約93,800円 | 約23,600円 |
| 2年目以降の年間コスト | 約57,576円 | 約82,800円 | 約21,400円 |
※03plusの追加端末料金は月額900円(税抜)で計算。複数端末を使う場合は追加IDが必要です。 ※ナイセンクラウドのペアプラン(2内線)は通話録音・IVR等の機能が標準装備されている前提です。 ※NTTひかり電話は店舗に光回線がすでにある前提のシミュレーションです。光回線を新規契約する場合は別途月額4,000〜6,000円が加算されます。
店舗の場合、すでに光回線が引かれているならNTTひかり電話が最もコスパが良くなることが分かります。理由は、月額550円の電話追加料金だけで済み、複数端末の追加料金もかからないためです。逆に、03plusやナイセンクラウドは端末数が増えると月額料金が跳ね上がる構造のため、複数人で使う環境では割高になりがちです。
ただし、ナイセンクラウドのペアプランには通話録音・IVR・着信ルール設定などの機能が標準で含まれているため、「単純な月額の安さ」だけでは測れない価値があります。「予約電話を録音しておきたい」「営業時間外は自動応答にしたい」といったニーズがあるなら、ナイセンクラウドの追加コストは機能料として捉えるのが現実的です。
コストだけで選ばない!機能と信頼性も含めた判断基準
シミュレーション結果を見ると、「最安のサービスを選べばいい」という単純な結論にはなりません。実際には、以下のような要素も判断材料に含める必要があります。
- 通話品質の優先度:店舗ビジネスや顧客対応が多い業種なら、ネット環境の影響を受けにくいNTTひかり電話が安心
- 将来の拡張性:スタッフが増える可能性があるなら、複数内線に強いナイセンクラウドが対応しやすい
- 導入スピード:開業日まで時間がないなら、最短即日のクラウドPBX(03plus・ナイセンクラウド)が現実的
- 場所の自由度:自宅・カフェ・出張先で電話を使うなら、スマホアプリ対応のクラウドPBXが圧倒的に便利
- 緊急通報の必要性:店舗でトラブル時に110/119を使う可能性があるなら、固定電話のひかり電話が必要
「コスト」と「使い勝手・信頼性」のバランスをどう取るかは、業種と働き方によって答えが変わります。次のセクションでは、タイプ別のおすすめを整理しているので、自分に近いパターンを参考にしてみてください。
タイプ別おすすめ|あなたの業種と予算で選ぶ電話回線
ここまで4社の特徴と年間コストを見てきましたが、「結局、自分にはどれが合うの?」というのが一番知りたいところですよね。ここでは、よくある3つのタイプ別に、おすすめの電話回線を明確に提示します。
まず全体像を1つの表で整理しました。
| あなたのタイプ | おすすめサービス | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 自宅開業のフリーランス・士業 | 03plus | 月額1,280円〜・契約縛りなし・スマホ1台で完結 |
| 店舗を構えて開業する個人事業主 | NTTひかり電話 | 通話品質が最も安定・店舗の光回線とセットで割安 |
| 補助金を活用してじっくり選びたい | CLOUD PHONE | IT導入補助金対応・カスタム見積もりで無駄のない構成 |
以下、それぞれのタイプについて詳しく見ていきます。
自宅開業のフリーランス・士業におすすめの電話回線
おすすめ:03plus
「自宅で1人で開業する」「スタッフはいない」「外出先でも電話に出られる体制にしたい」というフリーランス・士業・コンサルの方には、03plusが最も相性のよい選択肢です。
03plusを選ぶメリットを整理すると、以下の3点に集約されます。
- 月額1,280円〜の業界最安水準:市外局番付きの電話番号を持ちながら、月額コストを最小限に抑えられます。年間コストシミュレーション(パターンA)でも3社中最安という結果でした。
- 契約縛りなしで気軽に始められる:「とりあえず1番号確保しておきたい」「合わなかったら他社に切り替えたい」という開業直後のニーズに対応できます。最大31日間無料の0円スタートプランも用意されているため、まず使い勝手を試してから本格導入を判断できます。
- スマホアプリで完結する手軽さ:物理的な電話機を置く必要がなく、自宅・カフェ・出張先のどこでも発着信できます。1人で動き回るフリーランスにとって、固定の場所に縛られない働き方と相性が良い設計です。
「FAXも使いたい」というニーズがある方も、03plusはクラウドFAXに対応しているため、別途FAX機を購入する必要がありません。士業や請求書のやりとりが多い業種にとって、地味に嬉しいポイントです。
→ 信用性アップ!固定電話番号をスマホで使うなら【03plus】初月0円!
なお、自宅住所を名刺やホームページに公開したくない方は、バーチャルオフィスとの併用も検討する価値があります。バーチャルオフィスの選び方や料金比較については、こちらの記事で整理しています。

店舗を構えて開業する個人事業主におすすめの電話回線
おすすめ:NTTひかり電話
飲食店・美容サロン・小売店・整体院など、店舗を構えて開業する方には、NTTひかり電話が王道の選択肢です。理由は3つあります。
- 通話品質が最も安定している:店舗の電話は、予約・問い合わせ・クレーム対応など、お客様との直接的なコミュニケーション手段になります。「電話が途切れる」「音声が聞き取りにくい」といったトラブルは、お店の信頼に直結します。物理的な光回線を使うひかり電話は、ネット環境の影響を受けにくく、通話品質の安定感が圧倒的です。
- 店舗の光回線とセットで割安になる:店舗にはどのみちネット環境が必要なケースが多く、光回線を契約するなら、ひかり電話の追加料金は月額550円だけで済みます。年間コストシミュレーション(パターンB)でも、光回線がすでにある前提だとひかり電話が最安という結果でした。
- 緊急通報(110/119)に対応している:店舗でトラブルや事故が発生したとき、警察や消防への発信ができることは重要です。クラウドPBXの多くは110/119に対応していないため、店舗ビジネスでは固定電話のひかり電話を選んでおくと安心です。
申し込みから開通まで2〜3週間かかる点だけは事前に把握しておきましょう。開業日に合わせて利用を開始したいなら、遅くとも開業の1か月前には申し込みを済ませておくのがおすすめです。
→ 【★アフィリエイトリンク:電話加入権.com】(屋号付きの個人事業主または法人向け)
補助金を活用して導入コストを抑えたい人におすすめの電話回線
おすすめ:CLOUD PHONE
「IT導入補助金を使って導入コストを抑えたい」「事業内容に合わせたカスタム提案を受けたい」という方には、CLOUD PHONEが選択肢に入ります。
CLOUD PHONEはIT導入補助金の対象サービスとなっているため、申請が通れば導入費用の一部を補助してもらえます。中小企業庁のIT導入補助金は中小企業・小規模事業者(個人事業主を含む)を対象としており、補助率や対象経費は年度ごとに変わるため、最新情報は公式サイト(https://it-shien.smrj.go.jp)で確認してみてください。
また、CLOUD PHONEは料金が事業規模に応じた個別見積もり制となっているため、「アカウント数」「電話番号数」「通話量」を伝えたうえで、自分の事業に最適なプランを組んでもらえます。「他社の固定プランだと使わない機能まで料金に含まれている気がする」という方にとっては、必要な分だけ契約できる点がメリットです。
総務省の通話品質クラスAを取得しており、通話録音機能も無料で標準装備されているため、機能面でも妥協なく選べます。料金が事前に分からない点は気になりますが、見積もり自体は無料で取れるので、他社と比較したうえで判断材料にするのは現実的な選択肢です。
→スマホで固定電話の内線・外線が可能な最先端テレフォンシステム【CLOUDPHONE Plus】
開業時の電話回線でよくある質問
電話回線の選び方を調べるなかで、多くの方が疑問に感じるポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1. 個人事業主は固定電話なしでも開業できる?
法的には、固定電話なしで開業することは可能です。開業届に携帯番号を記載しても税務署で受理してもらえますし、法人登記の際にも携帯番号での登記が認められています。
ただし、以下の点は事前に把握しておきましょう。
| 検討ポイント | 携帯番号のみ | 市外局番あり |
|---|---|---|
| 開業届の記載 | ○ | ○ |
| 取引先からの第一印象 | やや弱い場合がある | 事業者として信頼されやすい |
| 法人口座開設の審査 | 銀行によっては不利 | スムーズに進みやすい |
| 名刺・HPの記載 | 個人感が出やすい | 事業者らしい印象 |
| 番号変更時の手続き | 携帯買い替え時に変更届が必要 | 番号は基本的に変わらない |
「最初は携帯番号だけで様子を見て、必要になったら市外局番を取得する」というステップアップ戦略も現実的です。クラウドPBXなら最短即日で番号を取得できるため、後から追加するハードルは低めです。
Q2. クラウドPBXで本当に03番号は取得できる?
取得できます。本記事で紹介した03plus・ナイセンクラウド・CLOUD PHONEはいずれも03番号(東京)や06番号(大阪)など、全国の市外局番に対応しています。
ただし、注意点が2つあります。
- 地域によって取得できる市外局番に制限がある:たとえば「ナイセンクラウドは全国対応」「03plusは全国対応」と書かれていても、特定の市外局番が一時的に在庫切れになっているケースがあります。申し込み前に、希望する市外局番が取得可能かどうかを公式サイトで確認しておきましょう。
- 既存のNTT番号を引き継ぐ場合は手続きが必要:すでに使っているNTTアナログ回線やISDNの番号をクラウドPBXに移行する場合、番号ポータビリティの手続きが必要です。サービスによっては機材レンタルが必要になるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
Q3. クラウドPBXの通話品質は本当にNTTの固定電話と同じ?
結論から言うと、ネット環境次第で変わります。
クラウドPBXはインターネット回線を使って音声を送受信する仕組みのため、回線の品質が通話品質に直結します。具体的には以下のとおりです。
- 光回線環境下:実用上問題ないレベルの通話品質。日常的な業務利用で支障を感じることはほぼありません。
- モバイル回線(4G/5G):場所や時間帯によって品質が変動します。電波が弱いエリアや混雑時間帯では音声が途切れるケースもあります。
- 公衆Wi-Fi環境:通話品質が不安定になりやすく、ビジネス利用には不向きです。
「電話品質を最優先したい」「お客様との通話で絶対にトラブルを避けたい」という場合は、物理的な光回線を使うNTTひかり電話のほうが安心です。クラウドPBXでも実用上は十分なケースが多いですが、業種や利用シーンによって判断が分かれるポイントです。
Q4. クラウドPBXは110番や119番の緊急通報が使える?
これはクラウドPBXを選ぶ前に必ず確認しておくべき重要なポイントです。
結論から言うと、多くのクラウドPBX・IP電話サービスは、110番(警察)・119番(消防)・118番(海上保安庁)などの緊急通報に対応していません。これは技術的な制約によるもので、緊急通報には発信者の位置情報を正確に伝える仕組みが必要なのですが、インターネット経由で発信するクラウドPBXでは位置情報の特定が難しいためです。
サービス別の対応状況を整理すると、以下のとおりです。
| サービス種別 | 110/119への発信 |
|---|---|
| NTTひかり電話 | ○(対応) |
| NTTアナログ回線 | ○(対応) |
| クラウドPBX全般(03plus・ナイセンクラウド・CLOUD PHONE等) | ×(非対応または制限あり) |
| 050番号のIP電話 | ×(非対応) |
特に店舗を構えて開業する方にとっては、お店でのトラブル・事故・急病などで緊急通報が必要になる可能性があります。クラウドPBXをメインの電話番号として使う場合でも、店舗には別途固定電話(ひかり電話)を引いておくか、スタッフ全員のスマホから緊急通報できる体制を整えておきましょう。
自宅開業のフリーランスの場合は、自宅の固定電話やスマホから緊急通報できる環境があれば、業務用の電話番号がクラウドPBXでも実用上の問題は少ないと考えられます。ただし、この点を理解したうえで選ぶことが大切です。
Q5. 電話回線の費用は経費にできる?
事業で使用する電話回線の費用は、経費として計上できます。一般的な勘定科目は以下のとおりです。
| 費用の種類 | 勘定科目の例 | 補足 |
|---|---|---|
| 月額利用料 | 通信費 | 最も一般的な処理方法 |
| 初期費用・契約料 | 通信費 or 支払手数料 | 一度決めたら統一する |
| 通話料 | 通信費 | 月額料金と同じ科目で処理 |
| 電話機の購入費 | 工具器具備品 or 消耗品費 | 10万円未満なら消耗品費でOK |
個人の携帯電話を事業用と兼用する場合は、事業利用分のみを按分して経費計上します。たとえば「全体の通信費のうち70%が事業用」と判断できる根拠があれば、月額料金の70%を経費にできます。
ただし、按分の根拠は税務調査の際に説明を求められる可能性があるため、合理的な算出方法を残しておきましょう。具体的な仕訳や按分の判断に迷う場合は、税理士や所轄の税務署に確認することをおすすめします。筆者は税理士ではないため、あくまで一般的な情報としてご参考までに。
Q6. 開業届を出す前に電話番号を取得しておくべき?
開業届には電話番号を記載する欄があるため、先に電話番号を取得しておくのがスムーズです。
ただし、開業届の電話番号は後から変更することも可能です。「まだ電話回線を決めかねているけど、開業日は決まっている」という場合は、いったん携帯番号で開業届を提出し、後日電話回線を契約してから変更届を出すという流れでも問題ありません。
クラウドPBXなら最短即日〜数日で番号を取得できるため、開業届の提出直前でも間に合います。一方、NTTひかり電話は開通まで2〜3週間かかるため、開業日に合わせて利用を開始したいなら早めの申し込みが必須です。
スケジュールの目安としては、以下のように準備を進めるのがおすすめです。
- 開業日の3〜4週間前:ひかり電話を選ぶなら申し込み開始
- 開業日の1〜2週間前:クラウドPBXを選ぶなら申し込み開始
- 開業日の数日前:番号が取得でき次第、名刺・HP・開業届に記載
まとめ|開業時の電話回線は事業スタイルに合わせて選ぼう
本記事では、開業時の電話回線について「そもそも固定電話は必要か?」という根本的な疑問から、回線の種類・おすすめ4社の比較・年間コストシミュレーション・タイプ別の選び方まで整理してきました。最後に要点を振り返ります。
- 個人事業主でも、市外局番の電話番号は信用面であった方が有利。法的には携帯番号だけで開業できるが、取引先の印象や法人口座開設の審査を考えると、事業用の番号を1つ持っておくと安心。
- これから開業するなら選択肢は「ひかり電話」か「クラウドPBX」の2択。アナログ回線とISDN(2028年終了予定)はもう新規で選ぶ理由がない。
- 自宅開業のフリーランスにはクラウドPBXが相性◎。スマホ1台で固定電話番号の発着信ができ、初期費用も安く、契約縛りなしで始められる。コスト最優先なら03plusが業界最安水準。
- 店舗を構えて開業するならNTTひかり電話が王道。通話品質が安定しており、店舗の光回線とセットなら追加料金は月額550円のみ。緊急通報(110/119)に対応している点も店舗では重要。
- クラウドPBXを選ぶ場合は、緊急通報の制限を必ず把握しておく。多くのクラウドPBXは110/119に対応していないため、必要に応じて別の連絡手段を確保しておく。
どのサービスも公式サイトから申し込みや無料見積もりができるため、まずは気になったサービスの公式サイトで最新の料金・プラン内容を確認してみてください。「完璧に比較してから決めよう」と悩み続けるよりも、まず1社の公式サイトを見てみるほうが早く答えが見つかります。
→ 信用性アップ!固定電話番号をスマホで使うなら【03plus】初月0円!
※自宅開業のフリーランスにおすすめ
→ 例えばスマホで03や0120。転送じゃない。発信、着信、内線化。クラウドPBX「ナイセンクラウド」
※複数内線・機能重視の方に
→ 【★アフィリエイトリンク:電話加入権.com】
※店舗向けNTTひかり電話の手配(屋号付きの個人事業主または法人向け)
→ スマホで固定電話の内線・外線が可能な最先端テレフォンシステム【CLOUDPHONE Plus】
※IT導入補助金を活用したい方に
なお、ひかり電話を検討する方は、ベースとなる光回線の選び方もあわせて整理しておくとスムーズです。法人向けの光回線については、こちらの記事で比較しています。
【→内部リンク:記事8「法人向け光回線おすすめ3選」準備中】
→ 個人事業主でもOK!工事不要Wi-Fi【BizAir】
※工事不要・最短3日でお届け。電話回線とネット回線をまとめて整えたい方に(屋号付きの個人事業主または法人向け)
関連記事もあわせてご覧ください。
▶ 開業準備の全体像:

▶ 自宅住所を公開したくない方へ:

▶ 店舗のキャッシュレス決済導入:

▶ 法人向け光回線の比較:【→内部リンク:記事8「法人向け光回線おすすめ3選」準備中】
▶ 開業後の確定申告・会計ソフト選び:

参考情報
本記事の作成にあたり参照した公式サイト・公的データは以下のとおりです。
- 03plus公式サイト:https://03plus.net/
- ナイセンクラウド公式サイト:https://naisen.jp/
- CLOUD PHONE公式サイト:https://012cloud.jp/service/cloudphone_n
- NTT東日本「ひかり電話」公式サイト:https://web116.jp/phone/hikari/
- NTT西日本「ひかり電話」公式サイト:https://www.ntt-west.co.jp/denwa/hikari/
- 電話加入権.com公式サイト:https://www.den-wa.com/
- 総務省「通信利用動向調査」:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html
- NTT東日本/西日本「PSTN(固定電話網)からIP網への移行について」:https://www.ntt-east.co.jp/info-st/mboj/pstn/
- 中小企業庁「IT導入補助金」公式サイト:https://it-shien.smrj.go.jp/
本記事は、AI(主にClaude)を活用して調査・整理し、ChatGPTによるクロスチェックと公式サイトでの手動確認を行った上で作成しています。
調査時点:2026年4月/最終更新日:2026年4月7日